今日は仕事を早めに切り上げて、 内幸町ホールにやってきました。
真面目だけが取り柄の父親で、他には趣味らしいものが何もないのですが、鶴田浩二さんのことは一生懸命応援していました。いえ、「応援」何て言うおこがましいものではなく、心酔、信奉に近いかも知れません。
毎年 東映のカレンダーを買い、1年が終わると、それをパネルにしてもらって、家中に飾っていたものです。
亡くなった と聞いた時には、父親も一緒に死んでしまうのではないかと、家族が本気で心配したほど。
なので 私は小さい頃から、鶴田浩二さんの曲を聞いて育ちました。
今夜の鶴田さやかさんのライブでは、映画音楽とお父様の鶴田浩二さんの歌を中心にお歌いになるとの事。
それを たまたまつい最近 Twitter で見かけて、仕事が早く終わったら行ってみようと、カレンダーに印をつけておいたのです。
コンサートはステキなステージでした。
小さい頃から聞いていたので 第1部の鶴田浩二さんの歌と、日本映画の歌は、知った曲ばかり。
第2部は洋画音楽を中心でしたが、 こちらもおなじみの曲ばかりで、とても楽しめました。
特に 鶴田浩二さんの歌の時には、小さい頃のお父様との写真をスライドで上映したり、共演された映画の映像が流れたりと、ファンにはたまらないもので、私の父を連れてきてあげたかったなぁと、心から思いました。
鶴田さやかさんがデビューされた時のことも思い出しました。
普段は ニュースばかりで、ドラマ なんてほとんど見なかった父親が、さやかさんのデビューした「家族」というドラマだけは、熱心に見ていました。
まだ小学生だった私は、「都会の高校生はこんなにもキレイなのか」と別世界の人を見るような気がしたものです。
そして今でもその美しさは変わらず、ステージで光り輝いていらっしゃいました。
(写真掲載の許可をいただいています)
もちろん すぐに信州の両親に、この写真を送りました。
母親からは「パパ すごく喜んでる」とメッセージが来ました。
今日ほど関東方面に住んでいて良かったなあと思ったことはありません。
信州からでは、「行きたいな〜」と思っても、なかなか気軽に行かれる距離ではありませんから。
鶴田浩二さんは、私たち家族にとって永遠のスターであり、一生 近づくことはできない存在だと思っていたのです。
それが 今日お嬢さんの 鶴田さやかさんのコンサートに行かれて、なおかつ 一緒に写真まで撮っていただいて、ほんの少しだけ、輝く星の光を感じることができたような気がしました。