5回ある実習のうち、3回目、真ん中にあたる実習先で、とある先生と出会いました。

その人は、私の人生で、唯一大嫌いな人に性格がそっくりでした。





私の大嫌いな人は、頭ごなしに否定するし、自分の考えが絶対だから他者を受け入れないし、何も考えずに言葉を発するから、その言葉が他人にとってどう受け取られるかを考えていない。


要は、無神経で言葉遣いの悪い人です。


その先生が、そこまで無神経だったかどうか判断するほど一緒の時間を過ごしたわけではありませんでしたが、言葉の節々に少しトゲがあったり、聞き返す時に、何?と声が低くなるところは、そっくりでした。



それだけでも苦しいのに、その先生は同じように子どもにもその態度を示す人でした。

それが何より、辛かったです。

先生の機嫌によって左右される子どもたちを見ることが、私には耐えられませんでした。

約1ヶ月という実習期間を何とか終えた私は、当時の彼氏と、出かける約束をしていました。

実習が終わって2日程度のことでした。





その日、朝からお腹が減らず、無理やり昨晩のデザートだったカップケーキを二口ほど食べても尚、食欲がなさすぎることに諦めて、ほぼ何も食べていない状態で出かけることにしました。

この時はまだ、軽い吐き気があるくらいだったのですが、私は日常的に毎朝、軽い吐き気を感じる体質だったので、そこまで気に留めずにおりました。





電車に揺られて、乗り換えでホームへ立っていました。

目の前に電車が来て、乗り込もうと歩き出した時。

吐き気がなかなか治らないお腹を、本当に何気なくさすりました。

その瞬間、ものすごい吐き気に襲われ、立っていられなくなりました。

椅子に座ったけど、もう無理だと確信するほど限界がきていました。

何とか声を絞り出して、ごめん降りよう、と彼氏に声をかけ、外に出ました。

しかしお手洗いに辿り着くまでに、私は嘔吐してしまいました。

彼氏はびっくりしていましたが、まだ治らない吐き気を何とか抑えて私はお手洗いに駆け込みました。

その後、1時間ほどそのお手洗いで吐き続け、何も食べていない胃からは胃酸しか出ず、痛みと気持ち悪さで号泣しながらえずいていました。

この感覚に、私は覚えがありました。






まだまだ長くなりそうだなぁ…続きます…。


つづく