新郎からの「ウェルカムスピーチ」
今は8~9割の確率で組み込まれているといっても過言ではないと思います。
主旨としては
お越しいただいたことへの感謝や
ここに至るまで、どんな風に準備をしてきたかという経緯を話したりしながら
今日は楽しんで欲しいという想いを伝えるものです。
本来は
主賓の方にご挨拶をお願いしていない場合に、主催者側からオープニングのご挨拶をするものであり
もし、主賓挨拶があるのであれば「今日はおめでとう」という祝辞を目上の方から頂く前に上記のような内容をお話しするのは、少し違うもの。。。でした。
なので、ウェルカムスピーチが披露宴に組み込まれ始めた頃は、主賓挨拶が無い場合にのみ、存在するというのが正しかったのですね。(主賓にお願いしていない宴・友人のみのアットホームな宴、など)
しかしどういうわけか、
主賓挨拶があっても構わず、ウェルカムスピーチが入りこんでくるように…
司会打ち合わせの段階で進行表に書き込まれているということは、すでに新郎新婦とプランナーさんが話をして決めたということです。
式場側がお客様に提案したことなのであれば、式場側の別の人間が真っ向から否定するわけにはいきません。
これは、タブーですよね。
最初の頃は、私が新郎新婦と話をする中でなんとか流れを作って別の方法をとるように提案し、変更していました。(主賓挨拶前のウェルカムスピーチは主賓に対して失礼になってしまうので)
でも、それも毎回のことになると
「これも時代なのかな、もういいかな…」とも思えてくるものです。
そして数年前ぐらいからでしょう、ウェルカムスピーチはあって当然のものになってきました。
これが、時代の流れというものですね。
そうなれば、「違うよなぁ」と思っていても、受け入れるしかありません。
「これもあり!」という考えを持つことの大切さを学びました。
今まで、打ち合わせをしている中で感じるのは、ウェルカムスピーチをしたくなさそうな新郎が多いということです。
「新婦が」ウェルカムスピーチを新郎に、してほしいのですね。
主賓に失礼という時代はきっと去ったので、今はウェルカムスピーチあっていいよね~という気持ちでいます。
ウェルカムスピーチがあるパーティーの良さは
最初に新郎が緊張しながらもご挨拶をすると、場が和むということです。
あとに続く主賓の方も、少ししゃべりやすくなるのではないでしょうか。
とはいえ、やはりとても緊張されている主賓の方が圧倒的に多いですが…。
ちなみに、新しい会場へお邪魔するときによくあることですが、主賓挨拶のときにBGMがないという現象。
なんでもありの時代に
主賓挨拶の前にウェルカムスピーチが当たり前にある時代に
主賓挨拶時の無音は…
はっきり申し上げて
少々…
古いのではないかと。。。
私たちがお邪魔する会場では、もう何年も前から、披露宴中の無音は作らないようにしています。
主賓挨拶のときも、当然、BGMありです。
しゃべる側からすると、全くの無音であるより、爽やかな、邪魔にならない程度のBGMがある方が断然しゃべりやすいです。
緊張する場面ならばなおさらです。
ちなみに、主賓挨拶時は無音が当たり前だった時代から、BGMアリに切り替えるとき
会場側の方に何も伝えずに自然に流し始めた会場もありましたが、叱られることなどありませんでした。
少々、細かいことを気にしがちな会場では、一言伝えてから流し始めました。
「え?」という反応をする責任者もいましたが、一度やらせてもらうようにお願いしたり、他の会場では流すところが増えてきているということを伝えたりして、その後はすんなりと受け入れてもらえ、BGMアリが当たり前になりました。
主賓が準備してきてくださった言葉を、想いを、しっかり伝えることができる環境作りをしてあげることも
私たちにできることのひとつです。