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『週刊少年ジャンプ』の新連載、「学糾裁判」第1話

小中学校の学級崩壊を解決するために学級会を開き、子供たちが裁判を行う制度、「学級法廷制度」が導入された世界で、その架空の小学校が舞台となります。

主人公である「犬神アバク」は裁判のために転校してきた小学生弁護士で、被告人「七星てんと」の弁護を担当するためにやってきました。趣味が論破という根っからの弁護士気質。同じく転校生である「判月パイン」も裁判のためにやってきた小学生検事で、主人公のライバルとして立ちはだかります。

裁判の議題は「スズキ君バラバラ事件」で、クラスで飼育していた魚のスズキ君が何者かに殺害されてしまったという。殺人ではない。裁判が始まると検事「判月パイン」は被告人「七星てんと」に不利な証人、証拠、動機、現場状況を叩きつけ、怒涛の攻めをみせるが、弁護士「犬神アバク」が証人喚問を要請し、反撃をはかるところで第一話の物語が終了します。少年ジャンプらしい王道な展開ですね。

最後の2ページで読者向けにヒントを示すあたり、オーソドックスに「名探偵コナン」、「金田一少年の事件簿」と同じ推理物のジャンルとしてみるべきでしょう。


作画は「デスノート」や「バクマン。」というヒット作を出してきた小畑健。その相変わらずの画力は、舞台が小学校でも見ごたえあり。ちなみに小畑健は昔「人形草紙あやつり左近」という漫画を連載していましたが、打ち切られています。この漫画はリベンジ作といっていいのかもしれない。
今まで様々な原作者と組んできたが、今回は榎伸晃という新人作家。架空の設定としては斬新とは言えないが、一話目としての物語の構成は今回の事件と今後の展開の複線が分かりやすくく散りばめられ、世界観を補う説明もくどくなく、事件の内容も小学生らしく(?)、そのうえで展開を考えさせるところはよくまとまっているかと。だが小中学生向けに考えられていると思われるギャグシーン、架空の世界とはいえ推理物なのに現実にありえない設定は賛否がわかれるかもしれないです。

男子全員が同じ投票しているから本意ではない選択をした「七星てんと」と孤独な給食時間を過ごすことになっても自分の気持ちに正直に論破する主人公「犬神アバク」の対比から今回の事件の真相はもちろん、この漫画のテーマがみえてくると私は予想します。

「NARUTO -ナルト-」が終わって物足りなさを感じてしまう今のジャンプだからこそ、今後の展開に期待しましょう。週刊少年ジャンプ 2014年11月24日号 50号/集英社

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