「リリリリリ…」

ベッドにおいてある目覚まし時計が、部屋中に鳴り響いた。

午前5時30分。太陽はもう昇っていた。

大地はベッドから起き上がり、朝食をとり、颯爽と家を出た。


いつもならHR(ホームルーム)15分前に学校に着く大地なのだが、今日はなぜか早かった。

今日から新学期が始まるのだ。

新学期と言えば、クラス替え。それが気になっていたのだ。


「タッタッタッタッタ…」

誰もいない学校に階段を上る音が響いた。

大地「お願い…! お願いだから…!」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

大地はA組の一番後ろの席に座っていた。

ボーっとしていた。別に珍しいわけでもないが…。

中学で2年間クラス一緒だった春樹とクラスが別れたのだ。

大地「はぁ…。」

なんとなく一緒にはならないと思っていたものの、やはりショックだった。

『クラスが変わると友達も変わる。』

大地はこの言葉が嫌だった。

西島中学校は私立なので、入学した者は皆、「中学受験」というものをしている。

大地もその一人だ。

受験して受かったのは良いものの、小学校の友達とまったく連絡をしなくなったのだ。

だから、春樹とはそうなりたくなかったのだ。

でも、クラスが違うと分かったとたん、もう諦めていた。


徐々に生徒たちも登校し始めて、教室も廊下も騒がしくなってきた。

大地もA組のみんなと話していたが、やはり春樹が気になっていた。

しばらく我慢していたが、やはり会いに行くことにした。

春樹のクラスはB組。A組とは隣なので、いつでも会えるのだ、

春樹は章といた。

大地と春樹と章は、中1・中2と同じクラスで、昼もいつも一緒にいた。

大地と章は、中1の春に行った林間学校で班が一緒だった。さらには、中1の冬に行ったスキーの班と部屋、中2で行った現場学習の班も一緒だった。

3人とも家は近くないが、それなりに仲は良かった。

大地「おはよー」
春樹「おう、おはよー」
章「おはー」

3人はいつも通り会話をしていた。

でも、大地は不安だった。


始業のチャイムがなり、大地はA組に戻っていった。


――――第2話へ続く―――――


しばらく東北地方の行っちゃうので、更新できませんが、
ご了承くださいあせる