最近、オフィスで『仕事をどうしたら楽しく感じるか』という話が出てたので、




中ちゃんの過去の話を書いてみたいと思います^^




実は、デリドラが初めての夜の業界ではないんです。




もう4、5年前の話にはなりますが、




恵比寿にある会員制高級ラウンジで黒服として働いてたことがあります。




そこは、芸能人、各界の著名人、有名人がお忍びで訪れるお店でした。




内装にもこだわっており、デザイナーズソファや照明を置き、BGMには専任のDJを雇い、




お客様に提供するお酒、シガーには専門の人しか触れないというくらいの徹底ぶりでした。




もちろん、お客さんは女性を目的として来ることが多いのですが、中にはお酒を楽しみに来るお客さんも少なくありませんでした。



そんな中で黒服として働かせていただいた経験は今も活かされております。



ただのボーイと違うところ、それは『効率・サービス・満足度』を考えたうえでの行動を行うことを徹底してました。



そりゃぁ~もういいことばかりではなかったですよ。



出勤は15時~翌朝7時まで日によっては14時~翌昼12時なんて日もざらでした。



その理由は、まずスカウトも業務の一つであり、昼間から渋谷、恵比寿、表参道に立ってました。



働いてたお店の女の子のレベルは芸能人の卵クラスの女性のみが採用される針に糸を通す業務です。



当時の店長も働き始めてから半年でやっと1人入店させるというくらい難しかったのですが、



ナンパもスカウトもやったことなかった中ちゃんは、初月で約40人アドレス交換に成功し、うち25人くらいが面接、



1人が入店という結果を残しました。



もうここまでくると根性ですよね。



スカウトバックというものもない中で、ひたすら女性に話しかける。



時には、親連れの娘に声をかけてしまったこともありました。



今では、笑い話ですが。。。わら



そんなお水時代は正直、寝る時間ないし、地獄の日々でしたね。



そんな日々を過ごしていた時に、何か楽しみを見つけようと探してた時です。



もともと、将来自営業をしていきたいという大きな夢があったので、



『このお水も何かの役に立つかもしれない』という気持ちで過ごしていました。



結果から言えば、そのお店で行ってた業務は『最高のサービス業』でした。



だって、お客様は高いお金を払って、我々は他店に負けないくらい美味しいお酒と、心地よい空間を提供するんですよ?



これ以上のものはないんではないでしょうか?



全ての企業は、お客様に対するサービスや商品で成り立っているんですよ。



私は、そう思ってます。




そんな目標を持ちながら地獄の日々を送ってた中ちゃんも前代未聞の出来事があったんです。



それは、いつもと同じような毎日を送っていたとき、



私が担当させていただいたテーブル。



お酒を運び、他愛もない会話を会員様とさせていただいた時、



その会員様が、私を気に入ってくださり、テキーラをごちそうになりました。



1ショット2500円の高級テキーラを、なんと2杯も!!!



本当は勤務中にお酒なんていけないのですが、うれしさのあまりガッツリいただきました。



ちゃんと名刺もお渡ししてお帰りになられました。




でも実は、本当にうれしかったのはここからなんですよ。



当然女性がいるお店なので、女性を指名して来店される会員様がメインなのですが、



ある日、会員様から店長あてに予約の電話がなった際、



『今日、中○(苗字)いる?』と聞かれたそうです。



店長は、本名が中○という女性を在籍している女性の履歴書をひっくり返して探したそうです。



そうです、私を指名して来店されてたんですよ。



もちろん、その会員様はゲイとかではないのですが、



単に『中ちゃんのサービスが気に入ったから』という理由だけで来店してもらいました。



その時初めて、サービス業の喜び、楽しさを実感させていただいたような気がします。



ちょっと自慢話みたいになりましたが、



仕事の楽しみというものは、『店長になる、あいつに負けない、金持ちになる』という大きな目標ももちろん大事ですが、



『目の前のお客様にもう一度来てもらう』という一見小さな目標を、



確実に数をこなしていくことの方が大事なのではないかと思いました。



きっとそういう目標が仕事の楽しみにつながると思っております。




以上、中ちゃんでした。