まる。



「たのしいときは、えんりょせずに、はずかしがらずに
おもいきりたのしんでいいんだよ
うしなうことのふあんがあっても、いま、しあわせだといえばいいんだ
おさえつけたら、まるいこころがゆがんでしまうだろう

かなしいときは、こらえずに、はずかしがらずに
おもいきりなけばいいんだよ
がんばらなきゃとわかってても、いま、くるしいんだといえばいいんだ
おさえつけたら、まるいこころがゆがんでしまうだろう

そのうち、なにもたのしめなく、かなしめなくなってしまうんだ

そういうことにあこがれたり、それがつよさにみえるときもあるだろう
それがおもいやりにおもうときもあるだろう
それがじぶんのよろいになることもあるだろう

でも、こころが ゆがんでしまったら
きれいでけんこうでまるいこころのひととは あえないんだ
あってもあわないんだ
きづかなくてもそうなんだ

ぼくも、まるいままでは
きずつけられるかもしれないからこわいんだ
ゆがんだほうが、らくにおもえるときもあるんだ

でも、まるいひとたちと
たのしくふわふわしたいから
まるくみがいてまるくいきようとおもうんだ
ぼくは、そうきめたんだ

ほんとうのつよさは
ありのまますなおに
いっしょけんめいにいきることなんだ

こどもがみな かがやいているのは
ありのままのきれいなまるだからだろう
ほんとうは、だれもが
きれいなまるでいたいんだ
いのちがおわるとき きづくんだ

だからぼくはきめたんだ

そんなぼくは
ほんとうのあいを
よろこびを
しることができるんだ

まるくいきようと
ぼくは、そうきめたんだ」




息子の5歳の誕生日の為に書いた詩です。
いつかこれが、力になったらいいな。