刃部を握る【剣道のルール】
剣道の反則の一つとして,
「相手の竹刀を握る または 自分の竹刀の刃部を握る」
というものがあります。
正確には,
剣道試合審判規則
第17条
試合者が、次の各号の行為をすること。
7.その他、この規則に反する行為をする。
剣道試合審判細則
第16条
規則第17条7号の禁止行為は、次の各号などをいう。
2 .相手の竹刀を握るまたは自分の竹刀の刃部を握る。
剣道では,竹刀を「刀」として扱う,という考えがあります。
なので,刀だったらできないこと・・・
自分のでも相手のでも
刃部 すなわち つばから先の部分を握ること は,
禁止となっているわけです(刀なら手が切れる,つまりできないことだから)。
また,打突で勝敗を決するという競技ですので,
相手の竹刀の柄をつかんで動きを封じる,ということも反則事項になります。
(この辺は,つばぜりあいで相手の肩を押さえたり
逆交差で動きを封じたりしてはいけないのも
同じ考えですね。)
つるや中結が弛んでいる竹刀だと,
中結が回ってしまい,試合中に(特に開始直後)気づいて
反射的につかんでしまい,反則を取られるというケースが多いです。
ちなみに,試合中に気がついた場合,
タイムをかけて,審判の「止め」のあと,
理由を説明してから直すというのが,正しい対処です。
ふだんから,きちんとメンテナンスをしておくと共に,
稽古の時でも,相手にタイムの合図をしてから直すという習慣を
つけておくといいですね。