竹刀をつかむ・落とす【剣道のルール】
剣道のルール・反則シリーズ。
剣道においては、竹刀は「刀」であるという解釈のため、
相手の竹刀はもとより、自分の竹刀の刃に当たる部分(つばより先)をにぎることは禁止されています。
(刀だったら斬れてしまうので)
よく、中結の部分がずれて、無意識につかんで直してしまって反則になってしまうことがあります。
普段の稽古から、相手に手を挙げてタイムの合図をしてから直す習慣をつけると良いでしょうね。
剣道は、打ちあいで勝敗を決する競技であるので、
つかんで動きを封じるのは、それにそぐわないので、
相手の竹刀の場合は、刃の部分のみならず、柄をつかんでも反則になります。
また、竹刀を落とすと戦えませんので、
竹刀を落として(手から離して)しまった場合も反則となります。
(ただし、その直後に打たれて一本が入ってしまった場合は、2重ペナルティになってしまうので、反則はカウントされません)
これらの反則は、
場外と同様、反則二回の累積で相手に一本が与えられます。
試合というわけではありませんが、
昔は、稽古で竹刀を撃ちおとされると、組み打ちと言って格闘戦に持ちこみました。
(大学とかの稽古では、今もやっていたりしますが)
抑えこんで相手の面を取ってしまえば勝ち。
(着けなおすが大変なので、抑えこんで終わりと言うこともありますけど)
戦国時代の相手の首級を挙げるというのに端を発しているのでしょうね。
今でも、たまに、年配の方がやっていたりしますが、知らない人が見ると、ケンカが起こったのかとびっくりします(笑)。
……もちろん、今、試合で組み打ちしたら反則ですけどね。