沙姫は髪が長い方が自分らしいと思っていたが、
長い髪をバッサリ刈り取られたいという思いが強まってきたのだ。
「いいよ、髪切ってよ」
沙姫は少し恥ずかしそうに答えた。
「ほんとにいいの?」
夏樹が心配そうに聞く。
「うん、蒸暑いしキレイサッパリしたいから」
沙姫はそう言いながら、部屋の鏡に写る自分をじっと眺めた。
「じゃあ…いくよ……」
夏樹はそう返事をすると、
後ろからバリカンが入る。
「あぁあ……!! あひぃぃ!!」
短い髪の毛がバサバサと落ちていく。
バリカンはうなじから、つむじ近くまで、彼女の長い黒髪を、丁寧に剥ぎ取って行く。
「あ……。髪、かみ……」


バリカンが耳の横に来たところで、一瞬手が止まった。
そして耳元に口を寄せて囁く。
「髪の毛刈り上げるの、きもちいいでしょ」
「は……い……」
快感が背筋を駆け上がる。
バリカンが耳の周辺をなぞるように下りていく。そして側頭部へ到達する。
髪を削ぐ音。耳に入ってくる髪の感触と、頭を剃られる快楽に身を委ねた。
左側を削ぎ終えた後、右側も同じように削がれた。頭がスースーすると同時に、ようやく頭皮を剥き出しにする解放感を覚えた。
次に顎の下から、左の頬へ。そして側頭部の髪を剃られる。バリカンは頭頂部手前まで到達し、地肌が見えたところで動きを止めた。
「最後はこうだよ……」
夏樹はそう言って、自分の電気シェーバーで刈り上げた部分を剃っていく。サイドとバックを剃り上げ、頭頂部付近はフェードに短くしていく、残されたのは頭頂部の髪を適当な長さに揃えてオールバックにする。
沙姫はハリウッドのセレブのような髪型になった。うなじは丸出しの頭皮が汗ばんでいる。


「うん……可愛いよ……」
そう言って、夏樹が汗ばんだうなじをなでた。
「あ……ああぁん……」
その行為で沙姫は達してしまった。
「沙姫……綺麗だよ……」
夏樹は、首筋に手を当て唇を重ねる。そのまま沙姫は夏樹の股間に手を這わせて、大きくなっている肉棒を優しくしごく。
「あぁん……すき……だいすきぃ」
「僕もだよ……」
二人は互いの舌を貪りあったまま、ベッドに倒れこみ、激しく愛し合った。