面白いので夜中に4話まで見てしまった。全35話だが、12月なので最後まで見ることにした。これは「裏平家物語」「裏鎌倉三代記」ですね。 前九年の役・後三年の役を描く。安倍貞任は「俘囚=朝廷に従った蝦夷」のリーダーで、前九年の役で源頼義と清原氏の連合に敗れて死ぬ。
安倍貞任の弟宗任は安倍晋三の先祖であり、安倍元首相は宗任を初代として数えると44代目w
「炎立つ」7話まで。安倍総理の先祖がいかに偉大だったかがよくわかるドラマw 河内源氏が神格化された経緯である源頼義・義家親子は悪役。義家役は佐藤浩一だがこの間抜け面w
特徴は奥州藤原氏を清衡でなく、その前の、安倍氏に与して滅ぼされた経清(渡辺謙)から描いてるところ。
時代は「光る君」の次の時代。陸奥守として赴任した源頼義は安倍氏を滅ぼしてライバル多い源氏の中での名声を上げようと虎視眈々。ところが女院彰子の病気平癒のため全国で戦争禁止が布告される。束の間の平和が続くが、頼義は罠を仕掛けて安倍氏に反乱を起こさせる。
安倍貞任が源頼義と清原氏の連合軍に敗れたのは、妻の父(南原宏治)が内通していたという設定。彼は、安倍貞任に盟友・藤原経清への疑心を吹き込むイァーゴの役割。
第1部は12話で完結。安倍氏は滅び、藤原経清も死罪。妻と遺児は鎮守府将軍・清原氏に保護される。母は経清との間に産んだ子・清衡に「清原の子として育ち成人したら復讐しろ」と誓わせたのに、清原の子を産んだ後は、その子に清原を継がせたくなる。清衡は後の奥州藤原氏の創設者・藤原清衡。
母が清原氏との間に産んだ弟は豊川悦司。平安時代の若者なのにみな身長190cm近いw。
結局、御家騒動が起こり、清衡はライバルの兄弟を滅ぼして清原氏を乗っ取り、名前を藤原氏に戻す。こんな作り話としか思えない復讐譚が史実なのだ。
清原当主が亡くなり、異母兄弟の相続争い。男子のない長兄真衡は平家と源氏それぞれから夫婦養子をもらって基盤を固めようとする。嫁となるのは源義家の妹だが、義家は前九年の役で鎮守府将軍など戦功をすべて清原氏に取られ快く思っておらず、安倍の遺臣たちの誘いに胆沢を訪ねる。
余談。ワーグナーの楽劇「神々の黄昏」でグンターとハーゲンは同母兄弟で、「異母兄弟ならわかるが同母ってどういうこと?」と思っていたが、清衡と家衡は同母兄弟。戦に負けた豪族の妻を勝った豪族が娶れば確かにあり得る。ハーゲンが「自分の血は汚い」と卑下してたのも清衡と同じ。
ただしハーゲンは兄でないとおかしい。ギービヒ家先代は敵対する豪族を滅ぼし、その妻と遺児ハーゲンをもらって育て、その妻が新たに産んだ子がグンターとグートルーネと考えられる。
ところが真衡は陣中で急死した。元々清原氏を快く思っていなかった義家が刺客を送って暗殺という設定だが、史実でない。第二部は義家が上置きなのだがどうも見た目が軽い。20年前の前九年の役の時は青年だったのが、今は陸奥守で、父親譲りの権謀術数の政治家という役を佐藤浩市が一人でやるので苦しい。
義家は奥州奥六郡を分割して良い三郡を清衡に与えたが、悪い土地を与えられた清原氏嫡流の家衡は激怒、清衡に戦を仕掛ける。しかし無能なので追い詰められる。
清衡方に参陣した大叔父の吉彦秀武は、敵が籠る金沢の柵からの逃亡者を斬って、兵糧攻めを提案。義家と清衡の役者が若いので蟹江敬三に重鎮感w
日本初の兵糧攻めだそうである。
このドラマ、渋オジ役がみな重厚で格好良い。
家衡方に付く一族の重鎮を演じる・渋谷天外も立派。ジジイで見せるドラマですわ。
結局、家衡は滅び奥六郡は清衡の領地となる。まつろわぬ民である安倍氏と清原氏を滅ぼしたので大功績のはずだが、朝廷は源氏の伸長を快く思わず、義家に恩賞なし。自腹で恩賞を配ったことが、源氏の頭領伝説となった。
藤原清衡は70年以上生きて奥州藤原氏の基礎を築いた。
平泉中尊寺金色堂の完成を祝う75歳の藤原清衡。第二部は20話で完了。











