あれこれ日記 -5ページ目

祝!バルさん



7回、同点ソロを放ち、筒香(25)とタッチする横浜DeNA・バルディリス

 バルディリスが放った値千金の同点弾は、記念すべきセ・パ12球団からの本塁打となった。球団では中村、ブランコ以来3人目の快挙だ。

 1点を追う七回、先頭で塚原の142キロの外角直球を捉えた打球は、横浜ファンで埋まる右翼席に吸い込まれた。2010~13年に過ごしたオリックスへの“恩返し"にもなった6号ソロ。負傷欠場中の筒香にベンチで出迎えられた助っ人は「積極的に、かつコンパクトに振ってしっかりミートできるように心掛けた」と笑った。

 ベネズエラ出身で米マイナーリーグ、阪神、オリックスを経て昨季から横浜DeNAでプレー。来日8年目、86発目が記念のアーチとなり、「自分では気付いていませんでしたが、素直にうれしい」と充実の表情だった。

5月27日のプロ野球ニュース



笑顔で握手し勝利を喜ぶ中畑監督(右)と三浦

 「交流戦、DeNA4-2オリックス」(27日、横浜)
 迷いを吹っ切った。2点リードの九回、DeNAのマウンドにはドラフト1位の守護神・山崎康(亜大)が上がった。1安打を許したが、2三振を奪って締めた。「気持ちが晴れたような気がします」。立ち直った姿を月間10セーブの新人記録で示した。
 24日の阪神戦(横浜)で、上本に頭部死球を当ててしまい、危険球で退場となった。この日はそれ以来の登板。「上本選手にも申し訳ないし、抑えのピッチャーとして情けなく、悔しい思いだった」。2日間、吹っ切れないまま過ごしてきた。
 立ち直れたのは、上本の言葉だった。この日の試合前に三浦が上本に電話をかけ、そのまま山崎康に渡した。「直接話をさせていただいて『こちらこそ、ごめんな』という言葉をいただきました。印象に残る言葉でした」と明かした。
 ルーキー復活へ“好アシスト”した三浦が粘りの投球を披露した。初回に2点を失ったが、二回以降は0を並べる。「追加点を与えなければ打線がひっくり返してくれる」。言葉通りの展開で、16試合目の逆転勝利。山崎康には「最後は自分が乗り越えるしかない」とエールを送った。
 中畑監督は「山崎康はきょうで1つクリアしたと思う」と称賛。これで球団史上初の両リーグ30勝1番乗り。壁を乗り越えた“小さな大魔神”が、大きな存在になる。

昨日の中畑監督



5回6失点で降板した久保康友(左)のお尻を帽子で叩くDeNA・中畑監督

 (試合前練習で囲み取材に応じて)
 -選手の入れ替えがあった。
 「野手2人、投手2人。4人も入れ替えたから大変だったよ。今までなかったんじゃない?筒香は入ってないよ。現状維持。チャンスがあれば代打でも。(ティー打撃を)結構、打ったみたいだね」
 -交流戦はパ本拠地でDHもある。
 「唯一(ラッキー)なんじゃないか。DHが後(のカード)になってくるのは。あいつは“持っている”ということなのかもな」
 -今日から交流戦が開幕する。大事な戦いになってくる。
 「今まではポジションがポジション(下位)だったから、あまり考えなかった。今年は違うね。交流戦18試合が(今後を)左右するんじゃないか。どういう戦い方をするのか、大事になってくる」
 -去年は交流戦は2つの勝ち越しだった。
 「去年の数字はあてにならない。相手チームも変わっているしね。(3連戦になって)先発ローテも表と裏になってくる。例えば大谷(日本ハム)が来るのかどうかというのでも違うしね。ただ、どうせなら目立つところで、みんなが注目される中でやりたいなぁ」
 (と、大谷との対戦を希望しつつ…)
 「でも負けたくはないしなぁ。おい、どっちだ!!」
 -筒香の代わりの4番は。
 「(通常は5番のロペスを)繰り上げていくよ。打者の状態はいいしね。高城もいい。打者の1人として(戦力で)考えていいんじゃないか。嶺井も登録を外れたし、今、レギュラーに一番近いと思う」
 -嶺井の抹消で捕手を2人制にした。
 「野手のメンバーが少ないんだよね。守れないヤツ(筒香)が1人出てきたし。(控えを)2枚一気に使ったら、延長戦に入れなくなる。延長は、あまり勝ってないんだよな?結構やられているんだよ。まあ、全部が全部、うまくはいかないけどね。投手も、相手の打者を考えて継投のタイミングの難しさが出てくる。(今年は)6連戦で中継ぎも酷使できないからね。戦い方は変わらないけど」
  ◇  ◇
 (試合後の囲み取材で)
 -初回の4失点が響いた。
 「自滅のようなね。フランチャイズでありながら球場の癖というか、風の癖を読み切れなかったという情けない失点をしてしまった。自爆と言ってもいいでしょうね。いろんな意味で大事な一戦だったんですけどね。そこで出たミスが、ちょっと大きかった。最後ももう1回(守備のミス)が出たので、どういう原因があるのかを確認して、明日はまた切り替えて頑張ります。大変失礼しました!」
 -先発・久保は。
 「悪くなかったよ。今日は久しぶりに3連勝したときの入り方で入ったんじゃないかな。全力で、初回を抑えきりたいというね。その力みが最初の四球だったと思う。ボールに対しての意識というのは、非常に気持ちが入っていてね。結果を見れば6失点という結果だけど、(守備の)ミスもあって足を引っ張られる形にもなった」
 (続けて)
 「だから、あそこをカバーできるのがエースの証明みたいなところがあるんだけどね。味方のミスをカバーできれば、1点で済んでいたのかなという気はするけどね。でも、今日は向こうにある流れということ。今度は打たせない方法が分かるんじゃないか。今日の配球は自滅だと思っている。バッテリー間の自滅。それとミスをして足を引っ張った(野手)。悪いことが全部出た。キチッと今日の内に切り替えて、明日は新たな気持ちでスタートしたい」
 -筒香がいないというのは大きい。
 「それは多分にあるけど、カバーしてるじゃん。ロペスが4番に入ってさ。4番らしい4番だったよ。堂々としているしさ。絶対カバーするんだという4番の姿がありました。頼もしかった」
 -筒香は起用する予定はなかった?
 「使えないよ~だ。今日は使わないと決めていた。本当だったら(五回の)満塁でいきたかったけどな。左対左でもさ。それぐらいの舞台だった。でも、ウチにはゴメス(後藤)という切り札がいるんでね。勝負してダメだったけど、それがウチの野球です」
 -交流戦の初戦だったが。
 「初戦としては、ちょっとみっともないけどさ。これも野球だからね。こういう大味な野球にしたのはみんなで反省して、ファンのみなさんに謝罪をするには、明日しっかりした野球で勝ち試合をつくらないといけないと思います。頑張りましょう!」
  ◇  ◇
 (帰り際に取材に応じて)
 -守備のミスの確認は。
 「いろいろとミスがあったので、ビデオで確認した。最近、イージーなミスが多い。オレに言わせりゃ受け身になっている。コーチ陣とも話をした」
 -死球を受けた高城は大丈夫か?
 「高城はやる気満々。オレもやる気満々。あれが骨折とか言われたら、どうしようかと思ったよ。今日(嶺井を)落としたばかりで(抹消期間は)10日間掛かるからさ。セーフ!」