職場で仲良しのうっちーさんが「きっと好きな本だと思うよ」と貸してくれた一冊です。


明信35歳と徹信32歳の「さえない・もてない」兄弟の平和な日常が綴られたお話。


びっくりするような展開はないのに、なぜだか読みふけってしまうのはさすが江國香織さんの作品。


毎日起こる出来事を誰かに話せる幸せや、他人の目を気にしないで自分スタイルで暮らしていく心地よさ、

そして、そのライフスタイルを貫く強さが尊いものであることを教えてくれる作品だったと思います。


読み終わったら、間宮兄弟のおうちに遊びにいっていたような気分なってしまいました。



『名言セラピー 3秒でハッピーになる』


昨日本屋さんでふと手に取った本。

著者の方がいろいろな場所で耳にしたり目にしたりした名言とそれにまつわるお話を集めた本。

なんて書くと堅苦しいような感じもしますが・・・・

でもそのタイトルのとおり、さらりと楽しめる一冊です。


その中にあった1つのことば。

「ライバルは昨日の自分」


和民フーズの社長の渡辺氏のお言葉だそうです。

25歳で起業したころから、ライバルは追いかけても追い越せないというお考えをもっていたとか。


「ライバル社はどこですか?」という問いに


「昨日の和民です」と答える渡辺社長。


まわりは関係ない。

昨日よりも少しだけよくなること。

それが自分らしさにつながっていくのかなと共感した1節でした。



名刺を名刺じゃない使い方をするとしたら、どんな風に使えるかな?


突然そんなことを聞かれたときに、とっさにいくつ答えが出せるか?


正直さっぱり答えがだせませんでした。

かろうじて出た答えは1つ。


花札みたいにゲームをする。


これ、子供に聞くとすごくいろんな答えがでるんだって。


手裏剣


メモ帳


トランプみたいにする


とか。やっぱり頭が固くていろいろでないけど(笑)


大人になるにつれて「これは名刺」って枠を当てはめられていたのかなって思ってしまいました。


誰でも、毎日の暮らしはいつのまにか作られた枠に囲まれて暮らしているのかもしれない。

何かのきっかけで、時々そういう枠をはずしてみることってすごく大切なことなのかもしれないって思います。


なにかを知れば知るほど、知らないことが増えていくと思う


そんなことを考えてなんだかちょっと不安になっていたとき、少し年上のその人はこんな話をしてくれた。


「知識の輪ははじめはすごく小さいよね。新しいことを知るたびにすこしづつ大きくなっていく。そうすると知らないことに接する面もどんどん大きくなる。だから君がそんな風に感じることはとても自然なことなんだよ」


私にとっていつも大切な言葉をくれる人だと思う。

私はその人に、なにかを返せてるのかな?そんなことを考えていたときに彼が1冊の本の話をしてくれた。


「今の仕事をやめようと思っていたときがあったんだ。でもその本を読んで、この仕事を続けていこうって思えた。すごく不思議なことだと思うけれど、自分が本当に必要としているときには、必要な本が手元に届くような気がするんだ」


彼の手元にあったその本は私が日本から送った本だと彼が教えてくれた。

少し先をいく彼に、手が届きそうな、そんな気分になった。


自分にとって必要な本をちゃんと見極められる、そんな大人の女の人になりたいなぁと思います。

この話をしてくれた彼女を思い出して、私は正直怖いと思ってしまった。

と、同時に彼女と同じことを考える自分が心の中にまったくいないかということも正直よくわからないって思ってしまった。


そんなことを考えて考えていたときに、ドラマの「1リットルの涙」を見た。


病気のためにいろいろなことをあきらめなきゃいけなくなってしまった女の子が書いた日記が原作のドラマ。


そのドラマを見ながら、うまくいえないけど、ちゃんといきなきゃって思いました。


仕事はお金のためにしているわけではないって思う。

きっと自分にできることを1つ1つやるための手段。


なにかをできる環境や、能力、そしてなによりもそれを実現できる健康を手に入れているならば、

ちゃんといきなきゃって思ったのです。


テレビに感化されすぎだって笑われるかもしれないけれど。

それはきっと神様からもらったギフトだと思う。

仕事をするということはギフトを誰かに返すことなんだと思う。


そう考えたら、自分の中でなにかがすっきりした。

私は自分のやりたいことに向かっている彼を応援したいって思う。

佐藤 雅彦
プチ哲学

『プチ哲学』


哲学なんていわれると、なんだかとっても難しそう・・・

でも小難しいことはないからぜんぜん気にしなくて大丈夫。


かえるくんやらねずみちゃんやらコーヒーカップくんたちのかわいい挿絵にほっこりしなが楽しく読める不思議な本です。


でも内容は奥が深い。


ちょっと最近お疲れ気味な方、仕事に忙殺されているよ~なんていう方に読んでいただくと、

「考える楽しさ」を味わってもらえそうな気がします。


本屋さんの帰り、思わず、うーむと考えながら読んでしまい、電車の乗り換え、わすれちゃいました。

あまり夢中になりすぎないように注意が必要です☆



読者登録をしてくださっているみなさまへ


本当はコメントをいただいた皆様お一人おひとりにお返事をかかねば~と思っているのですが

なかなか筆不精なものでゴメンナサイ。


いつもあたたかいコメントを本当にありがとうございます。


皆様からコメントをいただくたびに、「あーこんな見ず知らずの私のブログを登録してくださるかたがいるんだ~」と感動するやら、不思議に思うやらです☆


ブログって本当に不思議で、ありがたいものですね!


仕事が忙しくなって、すっかり遅筆になってしまっている最近ですが、読んだ本、感動した映画、その他身の回りでおきた楽しい出来事、びっくりした出来事、なども折に触れ書いていきたいなぁと思っております。


なかなか更新しないブログかもしれませんが、今後ともよろしくお願いいたします。



美しい風景、父や母への敬愛の心。目下のものへの慈しみ。

友への変わらぬ友情。

心の奥に秘めた思いを生涯持ち続けること。


日本人がどこかに忘れてしまったたくさんのものが息づいている作品だと思いました。


『蝉しぐれ』


主演の市川染五郎さんの伝統芸能に裏打ちされた重みのある美しい所作、木村佳乃さんのあたたかいやさしさと凛とした美しさ、それぞれの子役時代を演じた役者さんの瑞々しい存在感。


日本を代表する珠玉の時代劇作品になるんじゃないかなぁと思います。


本日の映画館は比較的年配の方が多かったですが、10代、20代の若い方にもぜひ鑑賞してもらいたい映画です。

かつては日本人が当たり前のように持っていた気品や、思慮深さ、あたたかさをこの映画を通して若い方たちが感じてくれればいいなぁと思います。




高校時代の思い出ってなに?


と聞かれたらいったいなんと答えるだろう?


文化祭・体育祭・修学旅行・・・。

思い出深い行事はいくらでもあったのに、案外心の奥深くにそっとしまってあるものは毎日の繰り返される

穏やかな1日だったりするのかもしれない。


限られた3年間という時間の中にまったく言葉を交わさない同級生もいれば、高校時代のすべての時間を共有している親友もいる。

恋もあれば、恋とはすこしちがったけれどとても大切な時間を共有した仲間がいる。

ちいさなわだかまり・秘密・なんでもできると思っていた入学当初の気持ち・将来への大きな期待・挫折


16歳から18歳までの間に誰もが感じたことのある繊細な感情。


歩行祭。

一晩中全校生徒が歩き続けると言う、とある高校の伝統行事。


「みんなで夜歩く。たったそれだけのことなのにね。

どうしてそれだけのことがこんなに特別なんだろうね。」


明け方の学校に戻る直前、何かが終わるという感傷。

でも「なにかの終わりはいつだってなにかの始まりなのだ。」


誰にとっても特別な時間になりうる高校時代を歩行祭という1つの行事を舞台に瑞々しく描いた

第二回本屋大賞に選ばれた作品です。


恩田 陸
夜のピクニック
小川 洋子
博士の愛した数式

「僕の記憶は80分しか持たない」


そう書いたメモを背広に貼り付けている老齢の数学教授。


訳ありのシングルマザーの家政婦さん。


子供らしさとどこか大人びた感性をもつルート。


「数」という概念の不思議さ・美しさ・可能性を描く中に、3人の優しさがどこまでもどこまでも

続いていくようなあたたかい作品でした。


子供の頃に、どんな大人とであって、どんなことを経験していくのか?

誰かを愛する気持ちをもつこと

謙虚でいること

子供を大切にすること

信頼しあうこと

時間と記憶の有限性を理解すること

人生を楽しむこと


人生において、これらのことがどれだけ大きな意味をもつことなのか、また当たり前であることを

いつも大切に思うことの難しさを改めて考えさせられた作品でした。


この夏、普段よりも少し静かな時間を、ゆっりと大切に過ごしたいと思う人にお勧めしたい1冊です。