守護霊と聞いて何を連想するかな?

 

優しく穏やか、素敵な存在?

 

期待を裏切ったなら、ごめんなさい。

 

実は、虐待の記録から始まるから

 

 

 

けれど今、私は生きている。

 

 

 

だから恐れる事なく読んで欲しい。

 

現れた祖父の霊と語らい、守護霊だったと気づく経緯まで読んで欲しい。

 

知って欲しい。

 

 

 

全ての事には意味があるのだと

 

 

 

 

まず初めに実は私 胎内記憶がある (前世も過去世も幾つかここ数年間で思い出した)

 

勿論 そうと気づいたのはずいぶん後 そして、この世に誕生してからの記憶は1歳から

 

言葉を覚え使えるのも早かった

 

1歳ちょっとで、3歳児並に話していた

 

 

 

母は私のオムツの取れを機に私達姉妹を実家に預けて働きに出た

 

それは 当時脳卒中の後遺症で 家事が出来無い祖母の為でもあった

 

母の負担は相当なものだった

 

なのに和裁 洋裁 編物 母は何時も何かしら作ってくれた

 

子供ながらに何時寝てるのか心配だった

 

 

 

私は聞き分けの良い子だった

 

けれど1歳半のある時、急に不安に襲われ 玄関先で

 

 

 

「行かないで!」と、泣いてしまった。

 

 

 

母が出かけた後もその場でシクシク静かに、ただ泣き続けて居ただけだった。

 

 

だと言うのに、祖父の怒りを買うのに十分だった。

 

 

 

北海道の冬 

 

積み上げられた雪垣にまた粉雪が積もり始めていた

 

そこめがけて

 

頭を冷やせ!泣き止め!

 

祖父は私の足をつかみ腰まで差し込んだ

 

何度も何度も…

 

やっと解放され 今度は痛みと恐慌状態で悲鳴を上げる私に更に怒り 

 

解放と雪攻めは繰り返された

 

 

 

私の顔面両耳は火傷の様な擦過傷

 

耳や副鼻腔には 頬が膨らむ程雪が詰った

 

だから唾液も飲み込めない

 

話すことも出来ない。

 

その上 かき氷を食べた時の あの突き刺さる頭痛が24時間、

 

 

 

顔の擦過傷は凍傷と重なって日に日に酷くなった

 

 

母は狂乱した

 

 

祖父は意に介さず、二三度殴られると母の両手を抑え 

 

「こんなになると思わなかった。この子は皮膚が弱いのだ。」と言い訳した。

 

 

 

一週間たち、顔面から首、耳、瘡蓋(かさぶた)は厚く、まるで赤黒い石仮面の様になり、

 

 

口は小さくしか開けられない

 

 

けれど、痛みは随分落ち着いてきていた

 

 

 

そうして、険悪なムードが少し和らぎ始めた頃

 

 

間の悪いことに叔父が私を見て 激怒した。

 

 

 

祖父は初めて息子に襟首をつかまれ怒鳴られたのである

 

 

 

大柄な祖父以上に大柄な叔父

 

祖父の愕きには恐怖が混じっていた

 

 

そして次第にその恐怖は怒りに

 

 

怒りはこんな状況を作った私に向けられた

 

 

 

こうして

 

 

同じ仕打ちが繰り返される日々が始まった。

 

 

 

 

最初は憂さ晴らしだった

 

 

けれどいつしかそれは、過去の不満と怒りの解消法になっていった

 

 

入学早々中退し家計を支えた祖父や次弟と違い、三妹は女学校卒業と同時に嫁いだ

 

女は金食い虫。

 

三人も要らない。

 

 

 

虐待は正当化され、巧妙に隠された

 

 

 

食事は与えられず、繰り返される雪攻めで傷は癒えず

 

話せず。

 

 

それでも何とか助けを求めようとしたら

 

根性を入れ直してやる!と虐待はひどくなった。

 

 

 

私は食の細い子、傷の治りの遅い子になった。

 

 

 

 

どうすることも出来ないまま、降雪時期が終わり、

 

この仕打ちからやっと解放された

 

 

 

暫くして瘡蓋は全て剥がれ、表面も随分滑らかになった。

 

これなら目出し帽子無しでも大丈夫だと思った

 

 

 

けれど、私の素顔を見た瞬間、小さい子は硬直して絶叫し、

 

 

 

年かさの子は

 

「お母さん!お母さん❢お化けがでたよ!お化けはホントにいるんだよー」と

 

 

叫びながら家に駆け込んだ

 

 

 

「何をバカ言ってるの?」と言いながら出てきた母親は私を見て絶句

 

 

 

「かをりちゃん火傷したの?」

 

 

 

慌てて恐怖して捲し立てる子に

 

 

「ああ、お化けじゃない、お化けじゃないよ!大丈夫、かをりちゃんよ。怪我しただけよ」と

 

説明したが、恐慌状態の子達には理解出来なかった

 

 

 

私は黙ってその場を去り、顔が肌色になるまでここには来ないと決めた

 

もう怪我することも、これ以上酷くなることも無いのだから大丈夫だと思っていた

 

 

 

けれど祖父にとっては最早私への虐待は一つの娯楽になっていた

 

 

 

夏になり、顔が元通りになった頃、両足を持って振り回すローーションが出来上がっていた。

 

 

 

今度は頭に血が集まり失神

 

目覚めてから随分後になって、エビの様な痙攣を起こすのが日常になった

 

 

 

何故三人の中で私なのか?なぜ私だけがこんな目に合うのか?

 

必死に考えた   

 

 

そして気付いた

 

 

私が一番小さいから、一番弱いからなのだと…

 

 

 

 

この辛さから逃げたかった、楽になりたかった。

 

 

 

 

だから私も同じ様に弱い者虐めをすれば楽になれると思った。

 

 

 

私より小さい男の子出来ると思った。

 

 

 

けれどその子の腕を掴んだ瞬間、あまりの柔らかさに手も心も震えた。

 

 

 

なんて小さいんだろう! なんて柔らかいんだろう!

 

ちょっと力を入れただけで壊れてしまいそうだと…

 

涙が出そうになった。

 

 

 

胸が痛くなって涙が抑えきれなくなった。

 

 

 

 

出来ない!

 

私には出来ないんだ!と気づいた

 

 

 

 

それと同時に思った、赤ん坊の私でさえ出来ない!

 

 

こんなに辛いのに出来ない

 

 

 

なのにあんな大きな大人何故こんな事が出来るんだろう?

 

 

なんて酷いんだろう。なんて汚いんだろうと

 

 

 

 

私は違う。   私は違う!

 

 

 

だから私は誓いを立てた。

 

 

 

「自分より小さい子を虐めない」

 

 

 

「どんなに辛くても私は小さい子を守って見せる。」

 

 

 

 

覚悟の決まった私はそれまでとは違い、

 

 

虐待されている間冷静に相手を観察出来る様になった

 

 

それと同時にどうすれは被害を最小限に出来るか閃く様になった。

 

 

すると私の周りで不思議なことが起き始めた