30万円。私が副業に費やした金額。

何度計算しても、

数字は変わりませんでした。

副業で稼いだ金額ではありません。

副業で稼ごうとして、使った金額です。

 

さすがに、「もうやめようかな」と思いました。

 

でも、スマホを閉じることができませんでした。

なぜなら、やめた瞬間に、今まで使った30万円が

本当に「失敗」になる気がしたから。

 

だから、また検索する。

今度こそ、ちゃんとした方法を見つけよう。

 

「副業 稼げない 原因」

「副業 初心者 成功」

「主婦 副業 おすすめ」

調べていると、出てくる、出てくる。

 

「結果が出ない人には理由がある」

「正しい方法なら変わる」

「諦めるから成功できない」

 

読むたびに、

胸がザワザワしました。

 

もしかしたら、

私がやめようとしている「今」が、一番やめちゃいけないところなのかもしれない。

あと少しなのかもしれない。そう思ってしまうんですよね。

そして、また別の講座を見つける。

 

金額を見て、一度画面を閉じる。

無理。さすがにこれは買えない。

 

でも、その日の夜。

布団に入ってから、

もう一度そのページを開きました。

もしこれで本当に稼げたら、

今まで使ったお金も取り戻せる。

家計だって楽になる。

夫にも何も言わなくて済む。

 

そう考えていると、

「高い」という感覚より、

「これで終わらせたい」

という気持ちのほうが強くなっていました。

 

カード番号を入力。

購入完了。

画面にその文字が出た瞬間、

嬉しいはずなのに、

胃のあたりが重くなりました。

 

今だからこそわかりますが

当時は、そうすることですべての不安がなくなる

そう思い込んでしまうんですよね。

 

そこから、私はさらに必死になりました。

 

パート。

夕飯。

洗濯。

片付け。

家族が寝たら、

パソコンを開く。

 

眠くても、

「今日何もやらなかったら、また結果が遠くなる」

と思って副業の作業をしました。

 

休日に家族がテレビを見ている横でも、

私はスマホ。

 

気づけば、

夫から言われました。

「最近ずっとスマホ見てない?」

 

「ちょっと調べもの」

そう答えてました。

副業とは言えませんでした。

 

まして、副業にお金を使っていることなんて。

夫に知られたくありませんでした。

だって結果が出てないから、とがめられるに決まっています。

 

そして、

カードの引き落とし日が近づくたび、怖くなっていきました。

 

家計を助けたかっただけなのに。

いつの間にか私は、

副業で失ったお金を、副業で取り返そうとしていました。

 

でも、この頃にはもう、

「やめる」という選択肢のほうが怖くなっていました。

 

やめたら、

またパート代だけ。

将来のお金はどうする?

物価だって上がっている。

何もしなかったら、

この生活はずっと変わらない。

 

だから私は、

また翌日も検索しました。「私にもできる副業」を。

 

こうなると、まるでギャンブルですよね。

 

当時の私は、不安が不安を呼ぶ

副業貧乏になっていました。