私の祖父は

国家資格を持ったマッサージ師でした。

キャリアは何十年?

それだけで食べてきたプロの施術家です。


そんな祖父から


「疲れが溜まったから

 ちょっとやってくれないか」と連絡が。


初めてのことです。


以前一度施術をさせてもらったことがあり

それを思い出してくれたのかな?と思いました。


ところが到着して早速施術に入ると


「ばあちゃんがよく言っていたんだ。

 じいちゃん、まゆのマッサージは

 とっても気持ちがいいのよ。ってね」


そういえばその1度の施術の時は

祖父はほとんどすぐに爆睡してしまい

あまり覚えていなかったのかも(笑)


祖母は長年のリウマチで

身体全体が良くなかったので

たまに施術をしていました。


それを祖父に報告してくれていたんですね。


プロに施術するのは

ちょっと緊張もしますが

いつも通り、感じるままに施術。


いつも厳しい祖父が

べた褒めしてくれました。


「こんなにじっくりやってくれるとこは無いよ」って。


「現役を引退して一番のマッサージだったなあ。

 生き返ったなあ。」と言って、そそくさと帰っていきました。


改めてご縁の有難さを感じました。



そして明日は

ずっと入院していた祖母が

自宅へ帰ります。


点滴を外すと

そう長くはないそうです。


でも、意識がもうろうとする中でも

ずっと言っていた


「家に帰りたいの」


という祖母の気持ちを

尊重することに決めました。


正直なところ

恐怖感もありますが

どんな状況も受け入れていくしかありません。