アダルトチルドレン専門カウンセラー 伊海（いかい）真由美です。
自称「超怖がり」の私が
今日は「恐れ」について書いてみます。
ちなみに辞書ひいたら「おそれ」って、「恐れ」でも「怖れ」でも良いみたいですので、
今日は「恐れ」で統一させて頂きます。
私達が悩んでいる時って、
結局何かを恐れているんですよね。
人間に恐れというものが無かったら、
多分悩みって無くなると思います。
恐れを無くしたら悩みは無くなるとわかっていても、
私達は恐れを（少なくすることは出来ても）無くすことは出来ません。
イチローさんもおっしゃってました、
「もしデットボールに対する恐れが無かったらもっと打てた」って。
犬飼ターボさんは、
「大昔、恐れ知らずな人間はいたと思うけど、そういう人は早く死んで、
恐れを持つ人間が生き残って子孫を残した。
私達は恐れを持った人間の子孫だ」とおっしゃってました。
犬飼ターボさん＝作家、セミナー講師
やっかいだけど生き延びる為には恐れが必要っていうことですね。
私は幼い頃からものすごい怖がりだったので、
常に危険は無いかビクビクして、
少しでもリスクを感じたものからは逃げる、避ける、チャレンジしない、守る、
っていうのを繰り返して来たと思います。
私って
「好奇心ゼロだな」と思っていた時期もあります。
それで多くの難を逃れられたのも確かでした。
でもそれをやり続けてわかったことは、
逃げても逃げてもその怖いものから追いかけられる感覚があって、
いつも何かにビクビクしている、気が休まらない、楽しめない、
そんな自分になってしまっていると思いました。
それともう一つわかったことは、
私の様に逃げるという策に出ないで、
チャレンジする、わからないからやってみる、突っ込んでみる、
という生き方をする人が世の中には結構いる、
ということを知りました。
若い時はそういうチャレンジングな人を見て、
「なんでわざわざ恐いことをやろうとするんだろう。全然気持ちがわからない」
と冷めた目で見ていましたが、
いつの頃からか、
私は逃げて逃げて逃げまくっているから、
どんどん怖さが増して（恐怖の妄想が広がって）、
人生が楽しめなくなっているんじゃないか、と思うようになりました。
かといって、
「私今日からチャレンジします！」なんて恐ろしいことは出来ない
とも思っていました。
そうこうしていると、
私にも辛いこと、苦しいことが降り掛かって来ました。
恋愛、仕事、人間関係など、
「私、まじめに生きているのにどうしてこんな目にあうの？」
と思う様なことが起こって苦しみました。
するとやむを得ずその恐れと向き合わされる事態に追い込まれます。
結局、自分でチャレンジ出来ない私の様な怖がりは、
困難が降りかかることで、
恐れと向き合わざるを得ない状況に追い込まれるんだな、
と今は思っています。
恐れていることを自分の眼でガン見して、
味わって体験して、追い詰められて初めて
「ガチで向き合ってみたら（体験してみたら）意外と大丈夫だった。
もう逃げなくても大丈夫だな」
と感じることを知りました。
50歳を過ぎてようやく私、
「恐れを減らすには、恐れていることに向き合うこと、体験すること」
だとわかってきた感じです。
恐れって、
逃げても逃げても結局追いかけてくるんですよね。
「やだーもー、怖い怖い」とジタバタしながら
ゆっくりでも良いから
少しずつでも良いから向き合ってみようとしている自分が
今はいます。
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最後までお読み下さり、ありがとうございました。
伊海真由美
おわり