9月3日 晴れ のち 雨
朝になって テントから顔を出すと 真っ白・・・
風も強くって 今にも雨が降り出しそうな天気
もし雨が降っていたら 足もとが心配なので 立山に行くという予定だったんだけど・・・
予報は晴れ だけど どうしよう・・・
様子を見る という事で のんびり食事をしたりするんだけど
何時間か待っても 状況は変わらず
とりあえず行ってみて ダメなら引き返そうということに
ところが歩き始めてすぐ 空からはあっという間に雲が無くなって
澄み渡った青空が広がる
剱岳も姿を見せて 日差しは強いけど 風も吹いてとっても良い感じ
少し休憩してから 剱岳へ向けての登山道を歩き始める
ここから山頂へは 約500㍍の登り
最初の目的地は 一服剱
向かう道の途中には クサリ場が数箇所あって
そのひとつひとつに 銀色のプレートに書かれた番号がついている
クサリ場・場みたいな危ない場所の連続かと思っていたら 意外と普通に歩ける場所も多い
途中 目の前に聳えるのが剱岳山頂だと思って ウキウキ記念撮影
ところがどっこい 見えていたのは前剣で 本物はその向こう
5番のクサリ場の手前にある 金網の橋を渡るとき 下を見ると結構高くって ドキドキ
ずっと尾根沿いに歩いていくんだけど 右を見ても 左を見ても 青空
なんだけど 左手の富山湾方面の空が どことなく薄暗い 灰色の空
台風は日本には来なかったはずだけど・・・
やや嫌な予感を感じながら クサリ場・場を越えて
多少のアップダウンを繰り返しながら
本日の核心部である カニのたてばいに
ココにたどりつくころには すっかり周囲はガスに包まれて霧雨が降っている
だんだんと足もとの場が 濡れ始める
私達の前に団体さんが ロープをつないで登っているんだけど なかなか進まない
待っている間に 雨が本降りに
・・・早く登ってほしいんですけど
10人くらいの大人数で ロープを繋いでいて 最後の女性のロープが短かったらしく
何度も「ひっぱられるんです~」って伝えていて
本当に引っ張られていて 逆に危ない みたいな
たくさんの人が登っているから それぞれ考え方は違うと思うけど
基本的な点支持ができて 注意して登れば危なくないルートだと思います
もしロープを使うんだったら 使い方を練習してから 来てはいかがでしょうか って感じです
登山ってスピードも求められると思うから
この時だって 彼らがいなくてスムーズに登れていたら
足もとのがまだ濡れてツルツルになるまえに 上にあがれた訳で
自分達は 一応ザイルで確保しているから安全なのかもしれないですけど
こっちは待たされたおかげで 危険度が増した訳で・・・
人の登山をどうこう言いたくないですけどねぇ
団体さんが一段落した場所で やっと道を譲ってもらえたので
たてばい終了後から 山頂へはまだ15分くらいの登り
すっかり周囲は霧に包まれて何も見えず
こんな天気だったことや 出発が少し遅めだったこともあって 山頂には人はなく
剱岳と書かれた板を手に 記念撮影
百名山を目指し始めた時から 剱岳に行ける日がくるだろうかって
剱岳に行くまでに どの山に行って経験を積んだら登れるだろうかって
ずっとずっと思っていたから 感慨もひとしお
本当に嬉しかった
360度ガスに包まれて 全く何も見えなかったし 雫が体にたくさんついちゃったけど
レインウェアを着て 少しゴハンを食べながら 余韻に浸る
しばらくして先ほどの団体さんが到着し 天気が悪いので短時間の休憩で戻る
って言っていたのを聞いて 私達は長めの休憩をとることに
結局 カニのよこばいで追いついてしまったんだけど・・・
景色全然見えなかったけど 源次郎尾根とか 窓とか きっと迫力あったんだろうなぁ~
よこばいは 最初下に向かってクサリが伸びているんだけど
そのあと横にクサリがついている
3つ目までは何てこと無い普通の下り
4つ目のクサリから横に方向が変わるんだけど 足の置き場に迷う
前の団体さんを率いていたリーダーの男性が 最初は右足って言ってたらしく
つぁんに先行してもらい そのあとをついていく
後になって よこばいってどのくらいの崖だったかって話になったんだけど
お互いよく覚えていなくって
写真見たら ガスって白くてどのくらいの高度だったかがわからなかったみたい
良かったのか 悪かったのか
カニのたてばい・よこばいを歩いたせいか
それまで歩いてきたクサリ場が簡単に感じてしまうくらい
展望もなかったので 早すぎない速度で グングン下る
少し前に剱岳で道いがあったと思うんだけど
頷けるくらい 途中道がわかりにくくって
基本的には 尾根沿いを歩く感じで けっして下りすぎてはダメ
展望も無くて 何だか飽きたなぁって頃に
今回も 雷鳥との逢瀬が
近寄るとどんどん先に進んでいってしまって シャッターチャンスつかめず
場でまた 足を滑らせていて 歩くの本当にへたっぴだなぁっ
剱岳を下山しても 景色は変わることなく ガスの中
ピッケルと登山靴のモチーフ カワイイ
明日はとうとう50座目の百名山 立山へ