春の陽気のせいなのか、
一日中眠くて何もやる気がおきません。
佐藤さんは進級するか留年するかどうかの瀬戸際で
テスト三昧であたふたしているのですが、
そんなことも全く気にかかりません。
いえ、本当はちょっとは気になります。
まったく、このぼんやりはどうしたものでしょうか。
ちなみに、佐藤さんは仮進級になったそうです。
そんなんあるんですね。
さて、先日そんな佐藤さんが京都まで来てくれた日の
続きを書いていきます。
佐藤さんがセラピーモニターを辞めたいと言い出して、
おいーっ!!!と今までで一番大きなツッコミを入れて
佐藤さんが考え直してくれたところまでが前回の話でした。
その後カフェを出まして、
女性に声をかける特訓をすることに。
毎日の課題として佐藤さんには一人でやってもらってますが、
この日は私も付き添いました。
佐藤さんがどんな風に声を掛けるのかチェックするためです。
京都駅にいたので、観光客のふりをして
京都駅から徒歩で行ける西本願寺、東本願寺への行き方を
道行く女性達に聞いていくことにしました。
目的地があって、そこへ行くために道を尋ねるという行為は
何も難しくないと思っていたのですが、
佐藤さんには難しいそうで、初めオドオドしていました。
えっまじですか、と私はびっくりして、
じゃあ一番初めは私が声かけましょうか、と冗談で言ったら
そうしてくださいと即答されました。
ええー…?
そして私が一人の女性をターゲットにし、
すいません、と声をかけ、佐藤さんに道を聞いてもらいました。
そしたら京都の人じゃなくて
わかりませんと大したやり取りも無く終了。
次は佐藤さんに声をかけてもらい、
確かおばさんだったと思いますが、
西本願寺への道を聞くと、間逆の方向を教えられ、
でも聞いたからにはそっちに行かないと申し訳ないので
間違った方向へ歩いていきました。
その後方向を正し、また数人に道を聞いていったのですが、
佐藤さんは道を聞こうとしているのに、
体が後ろに引いていて、
歩いている人を引き止められないことに気づきました。
親切な人は立ち止まってくれますが、
素通りされた人も何人かいて、
人に質問する時に体が引けているとおかしいでしょう、
ただの不審者だと思われますよ。
もっと前のめりに!と注意しました。
さらに私達は観光客のふりをして道を聞いていたのですが、
佐藤さんは観光客になりきれなくて
道を聞く本気度が低かったように思います。
そのせいで聞かれた人は答えるまでに変な間があったような。
カフェで話している時、
佐藤さんは「演じる」ことが苦手だと言っていましたが、
本当にその通りだと思いました。
臨機応変にその場に合わせて自分を演出するというか、
話がスムーズに行くよう、うまく嘘をつくというか、
そういうことができないんだそうです。
28年も生きてたらできないものかねーと思うんですが、
不器用なのか、正直すぎるのか。
適度にいいかげんになると簡単ですよーと言ったものの、
すぐにできるわけでもなく。
結局、京都駅→西本願寺→東本願寺の道のりで
7、8人くらい声をかけました。
もっといけると思いましたが、まあいいでしょう。
一人ものすごく親切な女性がいて、
スマホですぐそこの東本願寺への行き方を
時間をかけて調べてくれました。
スマホを一緒に見て佐藤さんとの距離も近く、
その寄り添っている後ろ姿を
記念に写真に撮りたくてしょうがなかったです。
調べてる最中に佐藤さんにも話しかけたりしてくれて、
ああ、女神様ー!状態でした。
佐藤さんには至福の瞬間だったことでしょう。
私も嬉しくなってテンションが上がって
彼女にするならああいう感じの人がいいなーと
個人的な意見を押し付けてしまいました。
特訓、という程数はこなせなかったですが、
私にいちいち突っ込まれることによって
多少は声のかけ方が改善され、
自信がついたんじゃないかなーと思ってます。
この経験を無駄にすることなく、
毎日の声かけに励んで欲しいです。
P.S.
私と佐藤さんが観光客のふりをして道を聞くと、
聞かれた方は大体私達がカップルだと思ったでしょう。
それにしても、気の強そうな彼女と
気の弱そうな彼氏の変な組み合わせだなー、と
思われてたんじゃないかと思って、
ちょっとおかしかったです笑。
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