二年前、やっと奥様のお墓参りに行かせてもらった。
お互い触れなかったけど、行きたいと言ったらすぐ連れていってくれた。

彼は彼で、奥様のお墓に一緒にお参りにとは言いにくかったらしく、私は私で、断られたら微妙な空気だな、と思っていたのだ。

なにより、命日とかに行ったら、奥様側のご家族と鉢合わせになるかもしれないと、その心配もあった。
そりゃ、鉢合わせたくないわ。

向こうの親からは、気にしないで再婚してねとは言われているらしいが、実際目の当たりにしたら、どうなんだろうと。

その点は彼も気にしていたらしい。

一度教えてもらったあとは、一人でもお参りに行っている。
月命日だったり、彼と喧嘩したときとか。

最初の頃、お参りに行っといたよ、って報告すると、彼にはお礼を言われるし、優しいなとも言われた。
ぶっちゃけ、半分はそう言われたくてやっていた。
命日のお供え物を忘れずに贈っていたのもそうだ。

もう半分は、同じ人を愛した同士、愚痴聞いて貰えるのはそこだけだからだ(笑)

彼が一人でお参りに行って、思い出に浸られるのを阻止してた所もある。

嫌な彼女だと、自分でも思うけど、こんな所でしか吐露できない思いもあるのだ。

ま、無精でなかなかお墓参りにいかない彼と、不純な動機でお参りに行く私と
結構いいカップルなんじゃない?
とも思ったりして。

ここ最近、お彼岸やらお盆やら、命日に至っても、こちらから誘ってお参りに行くようになって、仏壇のお供えも私が用意して行くうちに、不純な動機も薄れていったけど。

だって
やらなさすぎ(´д`|||)
なんだもん(笑)

それだけ日々の生活が忙しく、休みは私が独占しちゃってるってのもあるかも知れないけど、
こりゃ、先に死んだら、こうやって忘れられていくんだな。先に死ねないな(笑)

って思わされたのだ。

ちなみに、奥様のお墓はご実家の物で、彼が一緒に入ることはない。
彼が再婚出来るようにとの配慮らしい。

素晴らしいご家族。心から尊敬だ。
私とは対極かもしれないな(笑)