相変わらずの7:00起床。レイルパスに行動を支配されている。
マンチェスターの街は、産業革命期の遺構らしきものが多く残っていて歩いていて楽しかった。次はもっとゆっくり観光したい。
マンチェスター・ピカデリー駅から8:20発のトランスペナインエクスプレスでカーライルへ向かう。昨日カンブリア海岸線への乗り換えでも使った駅。
当然タダ飯が食える。トランスペナインの朝食は本当においしかった。1時間ほどでカーライルに到着。街を少しだけ観光する。
カーライル聖堂。12世紀の建造で、もとの教会は8世紀に成立していたらしい。
聖書の場面を再現したステンドグラスもある。地元の人の葬式が行われていたため、全体半分ほどのエリアを見学した。
代わりにパイプオルガンを聴くことができた。スーパーで昼食を仕入れ、駅に戻る。
ノーザンレイルのローカル線でハルトウィッスルへ。
ローカル線の小さな駅だが本数はそれぞれ30分に1本はある。カーライルとニューカッスルを結ぶこの鉄道は全線複線。
2分の接続で駅前からバスに乗り、ハウスステッズへ。2時間に一本のバスなので乗り継ぎがうまく行くか不安だった。
ビジターセンターで降りて城壁の博物館まで15分ほど歩く。
草原と羊しか目に入らないような田舎。
ハドリアヌスの城壁は3世紀、ローマ帝国の版図が最大だった頃にハドリアヌス帝がスコットランドの異民族から領土を守る目的で建設させた城壁。役割的には万里の長城と同じ。人間のやることはどこでも変わらないということ。
博物館が併設されており当時の生活を知ることができる。一定間隔で城壁のそばにこのような駐屯地が設けられており、オランダからスペインまでローマ中から集められた兵士がここで生活していた。5世紀にローマ帝国が崩壊すると、この施設も打ち捨てられた。
遺跡から城壁を眺める。今はほぼ無人地帯。
食糧庫の跡。
トイレの跡。簡易的な下水道も備わっていた。3世紀にローマから遠く離れた地にこのレベルのインフラを建設するのは流石ローマ帝国。
2時間ほど見学しバスでハルトウィッスルの駅に戻る。ここでも2分乗り換えをクリアしカーライルに戻る。
カーライルからセトル・カーライル鉄道という、これもノーザンレイルが運行するローカル線に乗車。ヨークシャーテイルズ国立公園の中を通る路線で英国一の景勝路線なのだとか。
写真では良さを伝えにくいが雄大な草原とどこまでも続くなだらかな山をこれでもかと言うほど見ることができる。景色をぼんやり眺めながら19:06リーズ着。例の如く夕食を食べるためリーズ→ドンカスター→ヨークの経路でLNERの特急を乗り継ぎ、ヨークに宿泊。