今日はダンブッラとシギリヤの2都市を観光するので忙しい日になる。7:30ごろに宿で朝食をいただいて、8時半にはダンブッラ行きの出るバスターミナルに到着。キャンディでは、バスの行き先によって出る場所が異なる(本当にやめてほしい)が、宿の方がトゥクトゥクの運転手に言ってくれたおかげでスムーズに辿り着けた。2時間弱でダンブッラ旧市街の石窟寺院入り口に到着。降りようとしているのににいるのにバスが出かけたので「stop!!!!!」を絶叫して降ろしてもらった。スリランカでは、下手に文章作るより単語をでかい声で押し通した方が希望が通ることが多い。
岩山を石窟寺院に向けて登っていく。気温は30度近くで遮るものがなく、ひたすら暑い。しかも登ったと思ったらチケット売り場に向けて降りていく必要がある。後から見たら入口のキャンディ側によりストレートな経路で行ける道路があるのでそれを使うべき。チケット(2000Rs/1000円)を買って荷物を預け石段をひたすら登る。
寺院入口からの景色。ジャングルがどこまでも広がるスリランカの景色を望むことができる。石窟寺院の入り口で靴を預け境内へ。キャンディの仏歯寺でもそうだったが、スリランカでは寺院は現役の信仰の場なので、入る時は靴を脱いで脱帽する必要がある。
ダンブッラ石窟寺院は五つの洞窟からなっていて、それぞれ造られた年代が異なる。第四窟や第五窟は近世近代に成立したもの。
これは第一窟の仏像。足の赤色はスリランカの赤土を表現しているらしい(この辺の知識は全て地球の歩き方に準拠します)。
第二窟から第五窟までの並び。
第二窟の仏像群と壁画。仏の群れに後光が差してる表現はキリスト教のイエスの描き方と共通するところがあって面白いと感じた。
壁画と仏像群が合わさって神聖な雰囲気を醸し出している。下山してバスで数キロ離れた市街地に行こう・・と思ったが待つのがめんどくさくなり、声かけてきたトゥクトゥクと交渉して150Rs(75円)で市街地へ。
適当な食堂でいつものチャーハン。量が多かったので半分食べて残り半分は夕食用に包んでもらう。カレー食べられないの本当に悔しい。味比べとかしたかった。
今日中にもう一つ世界遺産、シーギリヤロックを見にいく。ダンブッラのバスターミナルに行きシーギリヤ行きのバスに乗車。シーギリヤまでは40分で90Rs(45円)。街の中心部で下車し、商店で食料のバナナとアイスを買って、ゲストハウスで荷物を預ける。チケット売り場まで20分ほど歩く。シーギリヤは遺跡にたむろしているガイドが本当にしつこいので気をつけた方がいい。要らないなら完全に無視するかきっぱり言う必要がある。
外国人用入場料35$!。観光を多少勉強する人間として、外国人用入場料のようなものには肯定的(現地民が税金を払って維持しているインフラにフリーライドしているため)な立場だが、それと感情は別。しかし世界遺産を人質に取られては払うしかない。
JICAの支援で建てられた博物館がありここでシーギリヤロック及びシーギリヤ地区の歴史の予習ができる。
遺跡へ。入り口から見たシーギリヤロック。5世紀にアヌラーダプラに都があった時代、抗争から1人の王がシーギリヤに遷都し、この岩の頂上に宮殿を築いて都としたそうだ。地上には離宮や寺の跡地がある。ここでもしつこいガイドに絡まれ要らないと言っているのに、勝手に案内してきて金を払えと言われたので強めの言葉で拒否。
岩の麓に着いたら階段で岩の上へ登っていく。写真の通り天気が怪しくなってきて雨も降り出したので先を急ぐ。
最後の段階ではこんな階段を登るのでかなり怖い&しんどい。足腰が丈夫なうちに来た方がいい。
頂上の遺跡。右の高くなっている通路より高いところにあるのが王の居住していた宮殿跡。住んでいる人間の階級によって土地の高さが異なる。5世紀にこんなものが築けるのは凄まじい執念と言うしかない。もっともこの都は10数年しか使用されず、住んでいた王は戦いで敗死して都はアヌラーダプラに戻されたらしい。
ジャングルの向こうに虹の根元が見えた。岩の上からの眺めは予想通り素晴らしく、午前中に訪れたダンブッラの寺院も見ることができた。ジャングルの中にところどころ煙が上がっているところに人々の営みを感じることができる。