子どもの日ですね。

私にとっては,子どもたちが健やかであることだけでなく,

子どもがいることで出会えた世界・人に感謝する日でもあります。

 

子育ての大変な時期って,どのくらいでしょうか。

街中で,デパートで,レストランで,本屋さんで・・・

ありとあらゆる場所で「今が一番いい時よ」と声をかけていただいた日々。

渦中にいると先が見えずに,もがいて,日々があっという間で,

自分の時間が全くない,と嘆く日もありました。

ふと振り返って,あぁ,過ぎたのだな,と気が付く愛おしい日々。

声をかけてくださったたくさんの方々の想いが,今になってようやく分かる。

 

もちろん,今だって楽しい。

これからもきっと楽しいことが待っている。

でも,あんなにも必死に毎日に格闘した日々は,やはり格別。

 

数年前,村上春樹さんの訳で読んだ『おおきな木』。

昔,違う方の訳で出ていたと知り,今回そちらを読んでみました。

少し,印象が違う気がします。

 

無償の愛的なものに私は完全な賛同ができず,

「だけど それは ほんとかな。」

というところが一番共感できた。

自立した大人にすることが子育て,という想いがあるからかもしれません。

木だって自分の花を咲かせたい,実をつけたい,と思ってしまいました。

もっと年を取ったときに,また印象が変わるかもしれないけれど。

 

みなさんは,どうでしょう?

 

 

『おおきな木』

シエル・シルヴァスタイン さく え

ほんだ きいちろう やく

篠崎書林(1976/11)

 

『おおきな木』

シエル・シルヴァスタイン さく え

むらかみ はるき やく

あすなろ書房 (2010/9)

 

※古い本,近くの図書館で探してみませんか?

 

図書館でふと目に留まった本。

「これからの私」という言葉に,ピンとアンテナが立ちました。

子育てが少し落ち着き,これからの私を模索する日々。

光野さんの本は,若い頃にも読んだ記憶が。

憧れのお姉さん的な,少し先輩の話を聞く感じで読みやすかった。

 

これはウェブマガジン「ミモレ」の連載の書籍化。

ふとしたことだけど,はっとさせられる。

これまでなんとなく感じていたことが言葉として目の前にすっと現れる。

そんな印象の本でした。

今読むのに,本当にちょうどよかったのだな。

 

 ”四十代は社会性の嵐に巻き込まれる季節でもあるので,その圧に屈しない,

 別次元のスペースを心のなかに確保しておくことが必要なのです。

 そこでは冷静になれ,素の自分に戻ることができる。傷も癒せる,夢も見られる。

 そんな場をしっかりとつくっておくことが大切です。”

 

まさに,こんな想いがあって,このブログを開くことにしたのでした。

子育てにひと段落したと感じている人,仕事でステージが変わったなと感じている人におすすめ。

 

 

『これからの私をつくる29の美しいこと』

光野桃 著

講談社,2018/7

ISBN-13‏:‎978-4065123133

今日は生まれて初めて,カラー診断と骨格診断というものに行ってきました。

季節ごとに分けられた布を肩からかけるだけで,パッと顔の明るさが変わりました。

 

色ってすごいな。

これまでなんとなく,「顔映りが悪い」とか「どうも似合わない」と思っていたものが,診断を受けて,「あぁ,やっぱり」と。

無理してかっこよくなろうとしなくてもいいや,となんだか肩の力が抜けました。

 

そしてなにより,本当に大切にしたいのは中身。

自分自身が誇れる自分であるように,この絵本は色々なことを教えてくれました。

 

■自分になんだか自信が持てない方へおすすめ。

 

『みにくいおひめさま』

フィリス=マッギンリー 作

まさき るりこ 訳

なかがわ そうや 絵

瑞雲舎(2009/3)

ISBN:978-4-916016-84-3

※1968年に学研から出版されていたものの復刊。

連休中に公開される,「マイスモールランド」という映画の試写会に参加させていただきました。

埼玉にはクルド人が2,000人ほど住んでいるそうですが,私はこれまで全然知りませんでした。

戦争により,元々住んでいた土地を追われ,戻ることが叶わない方々。

知らなかった世界と,日本の構造,それが一番弱い立場の方たちにどれだけ重たくのしかかっているかの現実を感じました。
また,中高生特有の揺れる気持ち,親の気持ち,不変の想いにもふれ,ひたすらに泣きました。

 

ロシアとウクライナの戦争も,すでに2か月。

これは普通ではないと思っているのに,じりじりと時間が過ぎていきます。

そんな中,読んでいた本は『同士少女よ,敵を撃て』。

本屋大賞受賞作です。

 

独ソ戦の中,母と故郷を失った主人公が,女性だけで組織される狙撃隊へ入り,復讐を胸に闘うお話。

猟師として銃を撃っていた主人公は,訓練を受け,狙撃兵へと変貌します。

いつしか何人倒したかを興奮して語るように・・・。

戦争という異常事態の中,人間の精神状態はこうやって変わっていくのだな,と思いました。

そして戦争が終わったとき,女性狙撃兵はどう生きていくべきなのか・・・物語の終盤も,胸が詰まる想いでした。

 

映画も,本も,「戦争後」というものを考えさせられました。

今続いているこの戦争も,早く終わりますように。

そして終わった後に,不幸が続かない世の中でありますように。

 

 

『同志少女よ,敵を撃て』

逢坂 冬馬 著

早川書房,2021年11月

ISBN-13:978-4152100641

 

 

難民といえば,この絵本もご紹介します。

難民キャンプで出会った少女二人の,友情のお話。

 

『ともだちのしるしだよ』

作: カレン・リン・ウィリアムズ
   カードラ・モハメッド
絵:ダグ・チェイカ

岩崎書店,2009年9月

ISBN: 9784265810529

 

今日は「世界本の日」「世界図書・著作権デー」だそうです。

1995年のユネスコ総会で制定され,1996年から実施とのこと。

比較的最近のことなんですね。

 

私は読書が大好きです。

お話を読むのはもちろん,図鑑や絵画を眺めるのも,

ページをめくる音も,表紙や中の紙の手触りも。

 

このブログで最初にご紹介する本は,『最初の質問』。

長田弘さんの詩集です。

 

 今日,あなたは空を見上げましたか。

 空は遠かったですか,近かったですか。

 

こんな言葉から始まります。

 

ページを開くごとに,

長田さんの,短いけれど答えを考えずにはいられない質問,

そして,いせひでこさんの柔らかな挿絵が,心にすーっと入ってきます。

読むたびに,心に響く質問が変わって,定期的に読む大切な本です。

 

最後はこの質問です。

 

 あなたは言葉を信じていますか。

 

私は言葉を信じています。

みなさんは,どうですか。

 

■おすすめしたい方

なにかに迷っている方,悩んでいる方

答えはすでに,ご自身の中にありますよ。

 

 

 

 

『最初の質問』

詩・長田弘

絵・いせひでこ

講談社

2013年7月

ISBN:978-4-06-132523-4