父と私の“カブ”レター -3ページ目

父と私の“カブ”レター

父に教えてもらいはじめた株。父の教えと日々の取引を実際につづります。

マユさんへ

①の「現金を手にして初めて利益が出た」について、お父さんが経験し

失敗したと思っている実例を披露します。

その前に、マユさんが実際に売りまでを完了した、花王と横浜銀行を振り返ってみます。

(a)、花王
買い(12/16)1,956円→売り(01/18)2,130円→現在(05/31)2,027円

(b)、横浜銀行
買い(01/19)356円→売り(02/29)390円→現在(05/31)352円
こんな結果になっていますね。

花王は買ったときよりまだ少し高めですが、横浜銀行は完全に元に戻っています。

学ぶべきことは、持っていることが美徳ではなく利益が出たら売る
このことを確実に実行することです。

お父さんも時には優柔不断になります。
恥ずかしい話ですが、披露することにします。
お母さんにも言っていません。マユさんにだけの話です。

昨年8月に千葉銀行を460円で買いました。
今年の3/27には、543円をつけました。

530円を付けたら売るつもりでずーっと待っていました。
千葉銀行には配当の他に贈答品があります。
3,000円相当を満載した千葉名産品カタログを送ってきます。
判断を誤った原因は、この名産カタログにありました。

昨年はマザー牧場のアイスクリームをゲットしました。
お母さんと妹にはこのアイスクリームが大好評でした。
千葉銀行を売ると話したら、二人からいっせいにブーイングです。
「あのアイスクリームは、今年はオジャンに?」と聞かれ、
「ハーゲンダッツだっていいジャン?、利益がでているジャン」と

思いましたがここで迷いが出ました。

3人で6個のアイスクリームなら、1人2個づつかな?、
なんて考えているうちに売りタイミングが去ってしまいました。

売りのタイミングはほんの一瞬です。
このことは教訓になりますね。

千葉銀行の株は、今でもしっかりと手元に残っています。
現在の価格はご存知のとおり、440円まで下げました。

3,000円のアイスクリームに目が眩んで、70,000円を取り損ねました。
勝負に徹しきれなかったお父さんは恥ずかしいです。

マユさんに偉そうなことは言えませんね。
ここでの教訓は、雑音に心を奪われないで、
予め決めたことはやり抜く

勝負に徹する強い意志が大切ですね。

ここで質問が出ます。
530円から下がった時点でも遅くはないから、追いかけて
売れば良かったのに
と人は言います。

これがなかなか出来ないんですね。
いつかまた上がるのではないかと見守っている間に、
売りチャンスはどんどん逃げてゆき、
とうとう440円に戻ったというのが現実です。

最も効果的な売買は、「底値からの上げ局面で買い、

天井からの下げ局面で売り」、これが原則です。

底の確認、天井の確認、これができたら実際に行動を起こせるかどうかです。
これについては更に、次の②で触れることにします。


3回目と最後の4回目のメールは、明日送ります。


お父さん

 

※2012年のやりとりです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お父さんの失敗談というので、いったいどんな話が出るんだろうと

ドキドキしながらメールを待っていました。

そして「アイス 笑」とふっと力が抜けました。

家族をとても大切にする父でした。

そして失敗談を(そんなに大きな失敗談ではないと私は思うのですが^^)

お母さんに言えずにいるというのも父らしいのかもしれないと温かい気持ちになります。