義実家
それは異国のワンダーランド。
悪阻の頃から義実家に預けた愛犬に私を思い出してもらう為に高速を飛ばして毎週通っているのですが、その日(かれこれ3週間前)一泊することになりました。
夕食はお手間をとらせぬように豪華な近江牛肉の5Aランクのセット(頂き物)を持参し鉄板焼きをしたのですが、食の細い義父が食べる食べるで6人前をペロリ。
そして
義父「こんな豪華なお肉食べる事はもう一生ないわ」
一同「笑」
義母「何いっとんの。肉ぐらい何度でも食べれるでしょ。つんこさんまた持って来て頂戴」
私「勿論です♡(どうかな)」
義父「こんな豪華なお肉食べる事はもう一生ないわ」
義母「何いっとんの。肉ぐらい何度でも食べれるでしょう!つんこさんまた持って来て頂戴」
私「勿論です♡」
義実家の食卓、そこは同じ会話が2、3度繰り広げられる四次元の世界なのです。
もう慣れましたが、何だかむず痒くなるんですよね。
という小話は置いておいて、
食後にベビ子が愚図り始めた為少し授乳して、お風呂からの寝かしつけに入ろうとしたところで私が地雷を踏みました。
私「きゃっ、虫っ!」
義母「虫じゃない。これは絨毯の毛玉〜。この絨毯取りたいわぁあ。」
学習机を退けて、漫画の詰まったテレビ台を退けて、ソファ・ダンボール…かれこれ大掃除。
ここでもうベビ子はグズグズなのに、おまけに掃除機をかけたいと仰る…
結局クーラーの無い部屋で掃除機までかけて汗だくになり、再入浴しました。
この感覚…異文化!
翌朝はベビ子が3時に目を覚まし、1時間私の乳首を持て余した後、4時から義実家探検がはじまった為5時に起床しました。
既に起きていた義母と畑まで愛犬とベビ子とお散歩に行くことになりました。
お散歩は昨夜に続き大成功でした。
田んぼの中の義実家は高原のように涼しく、5時の風は爽やかなのです。
愛犬もちゃんと言う事をきき、うんぴももりもりしてくれました。
義母の畑には、野菜が朝露に濡れて輝いていました。どの野菜もつるつるピカピカで、みるからに美味しそうなのです。
ベビ子も思わず手を出してミニトマトの収穫を体験し大喜びしていました。
義母が次々と私に野菜の説明をしてくれ
、私もとても新鮮で楽しかったのですが、なんせ前日の雨で足元が悪い。
あぁベビ子の靴が汚れちゃうわ。
抱っこしてあげよう。
とその時、私はつるんと滑ってどてーーんと尻もち!ベビ子は滑った拍子に腕からすり抜けてスライディング。
すぐさまベビ子を拾い上げたのですが、親子でどろんこになりまりました。
「つんこさん、これで手を洗って!」
義母が持ってきたのは汚いバケツ。
その中の水は雨水だそうですが、何やら沢山浮いていて私は手を入れる事を躊躇しました。
でも、義母の圧に負けて洗いました。
黴菌で手を洗っちまったよぉぉ







義母「ベビ子ちゃんも早く!」
私「




お義母さん、ベビ子は沢山汚れてしまったのでお家で洗います。」






と逃げ帰りました。自分は我慢出来てもベビ子の可愛いお手手をボウフラのいそうな水で洗えるものですか!
その後洗面でベビ子の腕を洗っていると、義母が「もうお風呂に入った方が早いわ。ベビ子ちゃんママと入りなさい」と仰った為、意のままにしたのですが私の着替えがありません。
主人の服を借りようとしたところ、
「つんこさん、私のワンピース着て。Lサイズー(笑)着れるかなぁ??」
と不思議なお洋服を貸して下さいました。
着れますよお義母さん…
お義母さんも結構なワガママボディですから!
そんなこんなでお義母さまのワンピースで帰宅しました。
この日、諸事情により昼寝が出来ず、夜は夜で実家に泊まりせんべい布団が体に合わず眠れず…、その後ベビ子の蕁麻疹が心配で眠れず…そんなこんなで私に眩暈が出ました。
お義母さん
私はぐうたら嫁ですよ
本当は知っているんでしょ
あぁ何処かで脱皮するか、私の中身が良嫁の皮に追いつかねば…。