余韻。
月曜日見た映画。黄金を抱いて翔べ。
今頃余韻に浸る。
見てすぐは、原作との違いや、現実との相違、
・・・わたくし、意外と堅い性格なんで、すぐ突っ込んじゃうんだけど。
映画見ている最中、正直置いてきぼり感があったのよね。
原作読んじゃってるんで、このスケールどうすんの?的な。
二時間に詰め込むには厳しいやろ、と。
そして、お気に入りのセリフがなかったりとか。
ラストの映画の描写、あらーっつ。そうしちゃう?的な。
まあ。男のロマン、なんでこう不器用にしか生きられんかな?
話の登場人物につっこみたくなった。
あくまで自分勝手なわたくしでごっめーん。
レビューが賛否両論なのよね。
今回、わたくしの好きな東方神起のチャンミンが
出ていたわけで。
この作品の純粋なファンではない方々がかなり映画館に
来ているわ、ということは知ってますが、純粋な小説のファンの方も
いるわけで。
チャンミンが好きだということを差し引いた映画の魅力を
この二日かんがえたのよね
この小説の、映画の言わんとすることは?
・・・まず、そっからでした。(笑)←毎回こうやって映画やドラマ
にツッコミを。
でもね、わからんでも余韻はじーわじーわとくるもんで。
・・・何がじわじわ。
意味なんかなくていい。
黄金に魅せられた男たち。悲しいまでに黄金に魅せられた・・・。
まるでそうするしかなかったとでも言うのか。
そして、それに翻弄される人たち。
切ないなあ。
安室奈美恵のDamage.
エンディングに流れるかっこいい音楽。
人によっては映画に合わないと書き込んでいた人もあったけど、
わたくしは、有り。と。
EDが、かっこいいからこそ、なんか切なさが対比されたかなあ、と。
黄金を得る事こそが静かに平凡に生きることより勝った
・・・男たちの哀しい性(さが)。
もともと、東方神起ファンもあってこの映画は見るという
不順な動機も一理あったけど、
エイベックス所属の東方神起が出演という段階で
東方神起につくファンの動員、経済効果を狙ってるのね、的思考。
でもね、映画見終わって時間が経ってみて、モモの役はチャンミンで正解だったと
思った。
妻夫木聡くんの今までにない爽やかじゃない顔。
へえ?こういうのもいい。そう思った。
浅野忠信さんの、幸せな家庭がありながら、黄金にとりつかれた
北川浩二ぶり。
溝端淳平くんのギャンブル依存リストカッターな役どころ。
ガラスのような儚い生き方に溝端くんがはまってた。
桐谷健太くんだけ役名が野田、という苗字のみの神戸出身の
金と女に人生の大半を費やしてそうな男。
この人がでたことによって映画に深みや重みが増したな、的な
存在感ある!西田敏行さま。じいちゃん、という役柄だが、
存在感とは?と聞かれたら、まずこの人見て、と言いたくなるわね。
じいちゃんに泣かされたのは確か。上手さは言うまでもない!
非常に男くささ全開なのに、
チャンミンの背負う暗く途方もない北朝鮮工作員という役どころ。
すべてを背負った瞳。
溝端くんとはちがった儚さ美しさ。
ちゃんみんの存在は都会の雑踏、ごみためや裏の社会の暗さの中
に咲いた一輪の花のようで、不思議。
きれいな女優さんも出てたのに、チャンミンが、花。
孤独と絶望、追われる恐怖と闘いながら生きるモモが
そこにいた。なのにほわんともする。
今頃じわっときてます。
もう一回、見に行ってくる。
前回の置いてきぼり感を脱ぎ捨てに。