今世、初めて会った時も嫌な感じがした。

居場所を奪われそうな焦燥感。

"ぼく"の記憶が、私の中に刻まれている。


オンナを振り回しながら、相手によって態度を変える彼女に、同僚たちはあっという間に丸め込まれた。


前世で私の父だった男との不倫が始まっていた。


2人の不倫が、どうしてこうも不快なのか、我ながら理解できなかったけれど、不快でたまらないのは私の中の"ぼく"だと思えば納得できた。


流石に誰にも打ち明けられなくて、いわゆる見える人に話してみたところ、2人の関係が成就することはないそうだ。


今世の2人を見て不快に感じる"ぼく"に寄り添い、静観することを勧められた。