クラウド
「クラウド」の時代である。最近は、営業やSEが商談で持ってくる案件はまずクラウド基盤を使って構築。ってのが前提になっている場合が多い、昔のようにオンプレミス(自社内にサーバ設置)で行うケースが増えて来ており、クラウド基盤を使ってという案件の相談をよく受ける。ただ、「クラウド」という言葉がだけが先走っていて......・顧客の求めるアプリケーション要件に合ったクラウド基盤を提案できているのか?・SLA条件や運用要件、障害発生時に求められるRTOやRPO、バックアップ計画などをちゃんと顧客に説明し、要件に見合った提案が出来ているのか?など、相当怪しいもんです。単純に「クラウドにすれば、サーバを持たなくていいから安くなりますよ!」などと提案している営業担当も居ます。そのシステムに求められる可用性に応じたSLAや運用要件を考慮するとそんなに単純にはコストダウンにはならない。システムに求められるライフサイクルコストも頭に入れていかなけばいけない。A社やM社のクラウドは安くてお手軽と言われるが、書かれているSLAをちゃんにちゃんと目を通している顧客は少なく、落とし穴があることに気がつかない。(この「SLA」についてはまた別途、その規定の意味と落とし穴について書いてみます)また顧客が求めるセキュリティ要件や情報資産を考慮して、プライベート型、パブリック型、それを組合わせたハイブリッド型のクラウド構成を検討し、それに応じた回線、ネットワーク設計が必要になる。ここでも私がくどいほど提言している「レイヤ」への意識が必要となる。「クラウド」という言葉だけで躍らされることなく、的確に顧客のニーズに応えられる提案が現場の営業、SEには必要となる。「クラウド」は手段であって、「クラウド化」することが目的にならないようにしなければいけない。