コロナウイルスのせいで、4か月間もお稽古をできませんでした。先週、お稽古を再開しました。すごく嬉しいです。初風炉のお稽古をしました。風炉の運び点前です。
広間の運び点前の時、最後は膝前に茶碗と茶器を置き合わせます。表千家では、中仕舞いは薄茶の運び点前の時に限るらしいです。
茶碗と茶器を置き合わせる時、女性と男性のやり方は少し違います。
女性:茶碗を居前正面左にくるよう、右手で少し左に寄せ、茶器を茶碗の右横に置き合わせます。
男性:茶杓を拭いて茶碗に伏せ、中仕舞いに限って帛紗を持ったまま、右手で茶碗と茶器を正面に置き合わせます。帛紗の茶を建水の上で二度打って払い、腰に付けます。
疑問があります。点前の仕舞いは、原則は道具を持ち出した最初の形に戻します。どうして広間の運び点前の時、水差しの前ではなく、中仕舞いをしますか?
中仕舞いのやり方は千利休の時代の前にはありませんでしたそうです。<不白筆記>
は以下の話しがあります。
風炉はこび点前ニ而仕廻ふ
利休より棚の時ハ水指の前
はこびハふろの前ニ而仕廻ふ
是は茶の湯ニ入たる事也
然所古風故水指の前ニ而仕廻ハゆるし
棚の時前二而仕廻ふハゆるさず
棚がいると、最後は柄杓と蓋置を飾ります。最初の形を変えることができます。
運びの時、柄杓と蓋置を下がります。変化はできないので、最後に茶碗と茶器を置き合わせる場所を変更します。多分、それは茶の湯の風情です。
*この記事は自分の覚書ですが、間違い事があれば、ぜひ教えてください。
