真夜中のイマジネーション劇場

書いても書いても思いは満たされず
書けば書くほど真実からは遠くなる

どんなに誠実な言葉を並べても
映し出されるのは歪んだ私

嘘じゃないのよ!
そう、叫んでも
私の心は私が一番知っている

大事なことが抜け落ちて
どんどん冷めていく私
溢れ出る情熱を
抑え込んで内燃する私
二つの私が交錯する

閉鎖と開放 
相矛盾する心のジグザグ
そこに生じた歪みで心がきしむ

夢と現実
いつのまにか境目がわからなくなり
ゆらゆらと彷徨うばかり

真夜中のイマジネーション劇場


「生きる」基本

眠る
食べる
出す

人間、最後に
残された仕事は
この三つ

とても大事なこと

真夜中のイマジネーション劇場


私はいつだって直球勝負!

そもそも変化球ってものを知らない

でも投げたボールは大暴投

またはワンバウンドどころか全く届かない

相手のミットの中にうまく納まった例がないのだ


そして自滅・・・


私はいつでも負け投手

それもまたよし


真夜中のイマジネーション劇場

織部花器


その人は言う
好きな言葉は
「真実はシンプル」

良いものは良い
説明しなくても
誰にでも分かる
分かりやすい

いつか自分も
そんな器を作りたいと

少しだけ自分を大きく見せて
そんなふうに熱く語る姿は
昔も今も変わらない

熱く語る人が好き
熱く語れるものがある人が好き
そして
夢を持ち続けている人が大好き

私も
そんな人になりたいけれど
平凡な毎日に
埋もれてしまった私には
織部の青が
静かに胸に沁みてくる