「え、だって“誰に似ているか?”
って目的がなかったら
わざわざ行くことないじゃないですか!?
オレ、絶対行かないっすよぉ」
20歳のT君がそう言った。
「フフフ、そちも悪じゃのう・・・」
思わず私はそう呟いてしまった。
同じ病棟の学生であるWさんとT君、
三人の休みがあったら、
一緒に出産祝いに行くことになっていたのだ。
Wさんとは以前から喋る機会があったが、
T君とは3月に同じ病棟になってから
ようやく喋る機会が出てきて、
こんな性格の奴だったんだって日々発見!!
ところで誰の出産祝いかと言うと
私と同じ学年だったYさん。
学校卒業前にこの病棟の男と職場結婚
と相成っていた。
が、そこに至るまでには入り組んだ、
複雑な問題があり、過程があり・・・
純粋な祝福モードとはいえない、という事情がある為、
冒頭のセリフが出てきたと言える。
で、三人の休みが合った昨日、
ようやく赤ちゃんの顔を見に行ったのだが・・・
まぁ、とりあえず
「赤ちゃんはとっても可愛かった」
とだけ言っておきましょうか。
Yさんの幸せが長く続くことを祈るわ・・・