絶滅の危機に瀕している動物たちに
関心を寄せてもらう取り組みで
東山動植物園の「シャバーニ」を絵本にしたもの
イケメンゴリラとして人気を集めているなかで
絶滅が危ぶまれている動物であることはあまり知られていない
シャバーニ(ニシローランドゴリラ)は
野生では10万頭以下と推定される絶滅危惧種なんだとか…
物語と文章を担当された岡田新吾さん(真ん中)
物語は、シャバーニと人間のこどもが交流をするファンタジー
絵本をきっかけに子供たちが動物をさらに好きになって、
興味をもって欲しいという思いが込められています。
ユーモラスであたたかさを感じるイラスト
イラストレーター宮崎さんの人柄と重なりました。
子供たちが「可愛いね。」の視点だけでなく
自然と人との関係を考えるきっかけになるよう
親子で一緒に語らいながら読んでもらえたらいいですね。
*
取り組みの第一弾として発売されていた
写真集「東山絶滅動物園」も素敵でした。
シャバーニを含め東山動植物園には
109種が絶滅危惧種に指定されている動物が居るそうです。
みんなの知っているゾウやカバも絶滅危惧種…
園長さんが挨拶のなかで
やるせない気持ち…と
取り上げられた「ソマリノロバ」は
1ページ目に載っていました。
現在、日本では東山動植物園でしか会えません。
女の子で、名前はサクラ。
故郷のエチオピア・ソマリアでも
食用・薬用の乱獲や干ばつ・紛争などの環境悪化により
数百頭にまで減少しているのだそう
彼女はずっとひとりぼっちなのかな…っと思うと
私も少しやるせない気持ち…
写真とともに綴られた文章も
とても愛に溢れていました。
「絶滅危惧種」という言葉は知っていましたが
パーティーに参加して、絵本や写真集を拝見して
より身近に感じることができ
現状を知るよいきっかけを頂きました。
この絵本や写真集が
数多くの動物が危機にひんしているという現状を
まずは、知っていただくための大きな第一歩になると思いました。
【絶滅動物園プロジェクト書籍】
❁︎絵本「シャバーニ だいすき」
作:岡田 新吾
絵:宮崎 一人
監修:東山動植物園
定価:1,400+税
ハードカバー 28P
❁︎写真集「東山絶滅動物園」
文:佐々木 シュウジ
写真:武藤 健二
制作:絶滅動物園プロジェクト
定価:1,800+税
ソフトカバー 128P
全国の書店で発売中。
Amazonでも購入できるみたいです。