「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」 


トノバンの好きだったコンバースのハイカットを

履いて観てきました


多才な彼の姿が時代を共に過ごした方々の

お話しから浮かび上がる上質なドキュメンタリー




私の中の加藤和彦さんというと、、

いつもオシャレで

音楽家というより生活全般を

ananとかメディアで見てきた

特に奥様だった安井和かすみさんとの

圧倒的な感じ

飄々とした人というイメージだった


そんな私が加藤和彦さんを意識したのは

桐島カレンさんをヴォーカルに迎えて復活した

サディスティック・ミカバンドの時

確か1989年だったかな

私は、ミカバンドの世界にハマり

高橋幸宏さんの魅力にハマり

そして加藤和彦さんの音楽家としての歴史に初めて興味を持った


合唱コンクールで良く歌ったり、聞いたりした

「あの素晴らしい愛をもう一度」も彼の作品


私にとっての彼の創る音楽は

いつもカラっと湿気のない軽やかな音

どこかに希望の匂いがする、、みたいな


そんな彼の事を

たまたま聞いた吉田拓郎さんの

オールナイトニッポン・ゴールドで

話されてるのを聞いて思い出し

調べてみたら2909年にこの世から旅立たれていた

そう言えば、、そうだった、、

色々思い出しつつもっと調べてたら

何と今、映画が上映中だという事を知ってビックリ‼️ これってシンクロ⁉️

このタイミングでこんな事ある⁉️

って事で即映画を観ること決定‼️


トノバン

知れば知るほど

多才で全てに一流で

その中で時々ほころんで見える

人間味のあるエピソード

彼が見つけた才能溢れる人々

間違いなく日本の音楽界を牽引してきた天才達


「加藤和彦の功績はもっと認められるべき」

そのようなニュアンスの高橋幸弘さんの言葉から

始まったこの映画のプロジェクトは

今だからこそギリギリ

身近にいた人たちの生きた言葉があって

成り立っていて

言葉を紡ぎ出す人達のトノバンへの愛に

言葉にならない気持ちが湧き上がる


そんな全力で生き抜いた彼の

偉人達の話を聞くほどに


それに比べて

今の私は、、と反省

好きな事をやろうとする自分を許せず

新しい世界に思い切って飛び込めなくて

タロットの吊るされた男みたいに

動けなくて、、って感じてたけど

足のローブは緩くて

自分でほどいて歩き出すのも私次第ってことよね


私に足りないコト

トノバンみたいに

可能性を信じて

常に新しい世界に飛び込む軽やかさ

いつもまるで楽しい実験みたいに


映画に導かれて

背中を押された気分


ありがとうトノバン

ありがとう幸弘さん

ありがとう映画を作って下さった監督、皆様

同時代に生きていて良かった

みんな愛してる❤と感じる今です