産院に電話すると、助産婦さんが
「まだ先のようなので、来て入院してもいいし、
一旦家に帰ってお風呂につかってもらっても良いですよ」
と言われる。
今思うと、産院での内診で刺激され、本陣痛が始まったように思う。
この時点で産院に行けばよかったのに、なぜか
お風呂に浸かったら気持ち良いだろうな~という思いが強く、
助産婦さんも、まだ生まれそうにないと思っているようなので
(初産で逆子だから、長期戦になると思われたのか・・・)
一度家に帰る事にする。
実家に帰って暖かいお風呂に浸かり、リラックス。。。
浸かっている間は痛みも薄れ、15分くらいの間に
たぶん1度だけ緩やかな陣痛の波が来た。
その後、少しだけお昼寝。
30分ぐらい寝た後に、再び主人とお散歩。
痛みはだんだん強くなっているが、夫は、出産は
まだまだ先だと思っているらしく、
「明日の夜くらいに生まれるんじゃない~?」なんて
言っている。
私も、陣痛の間隔が5分~10分とまちまちなので、
まだ先と思い込んでいた。
お散歩を終えて、家に帰ると、母が仕事から帰ってきた。
痛みは強くなる一方なので、じゃあ晩御飯を食べてから
産院に行きましょう、という事になり、うどんをとる。
どこまでのんきなのか、私は我慢強いところがあるので
この間も痛みに耐えながら、夕飯の支度をする。
間もなくうどんが到着し食べ始める。
私は、一口食べたところで、とても強い陣痛に襲われ、
まったく食べられなくなる。
母と夫には、「いいよ。もう少し食べちゃって。。。。
食べたら産院に行こう。。。」と言う。
私が、強烈な痛みに耐えている間、2人は大急ぎで
うどんを食べる。
しかし・・・・
18時30分頃・・・
プチンという感覚とともに破水。
即、産院に電話をし、服を着替えて
夫の運転する車で産院へ・・・・。
破水とともに、痛みが耐えられない痛みに変わる。
そして、赤ちゃんがずんずん降りてくる感覚がある。
夫が運転、母は助手席、私は後部座席に横になる。
陣痛の波が襲っている間は、あまりに痛くて
過呼吸ぎみになり、大声で「痛い、痛い!!」と叫ぶ。
波と同時に赤ちゃんはぐんぐん下がってくる。
この子は、逆子なのでおしりだと思うんだけど
どうやらおしりが出てきたみたい・・・
「出てきた~!」と叫ぶ私に、混乱する
母と夫・・・・。
「えっ!何が?」とパニック気味に聞く母。
「おしりが出てきた~!」
「痛い~!!」と叫ぶ私。
実際、おそるおそる下半身に手を伸ばすと、
赤ちゃんが出てきて、私が着ている妊婦用ジーンズを
押している。
30分後、間一髪で病院に着く。
助産師さんたちが駆けつけ、3,4人が私を抱えストレッチャーに
乗せる。そのまま、大慌てで分娩台へ。。。。
赤ちゃんは、おしりを圧迫されたせいか大量の
ウンチをしていたらしい。
それを拭いてもらっていたら、また陣痛の波が来る。
波と同時におしりから、足、肩までがつるんと出てきたようだ。
その時点で、残すは赤ちゃんの頭だけ。
逆子の場合、頭がひっかかってしまうことが
あるそうで、それを補助する為、
助産婦さんが一人私のお腹を押す準備、
そして、院長が足を引っ張る準備をしている。
最後の波が来たときに、先生が
「はい、思いっきりいきんで~」と言う。
私は、分娩台のパイプを握り、思いっきり
いきむ。それと同時に助産婦さんがお腹を押し、
先生が足を引っ張ったようだ。。。
そして、分娩台に乗って8分後・・・・・。
つるんと赤ちゃんがやって来ました。



実は、生まれた直後は息をしていなかったんですが、
処置後(1~2分後)には、可愛い泣き声を聞かせて
くれました。
すぐに、胸の上に赤ちゃんを乗せてもらって、
初乳をあげた。
赤ちゃんは、おっぱいをすっている。
可愛い~!
良かった~。無事生まれてきてくれた~。
感動、喜びを感じると言うより、
無事、間に合って生まれてくれたと言う
安堵感に包まれる。
分娩時間は、本陣痛が始まったお昼から
数えて8時間1分。
通常、頭からの出産で初産の場合平均14時間くらい
と聞いているので、私の出産は、超安産と言って良いんじゃないかな。
まずは、元気に生まれてくれて、ほっと一安心です。。。。