草彅剛さんの『ヴェニスの商人』
日本青年館ホールにて
観てきました。
私ここはじめての会場だ!
1階後方でもほぼセンターだったのと
座席に傾斜があり、そう広くもないので
なかなか見やすかったなあ。
独特のセリフ回しや
お決まりの(バレないはずがない)変装など
シェイクスピア節満載。
固定セットがなく
演者が舞台後方にずっと控えてる演出。
とっても力のある作品で面白かった。
佐久間由衣ちゃんの役
滑稽だしかわいいしユーモラスで笑った。
(佐久間さんはめっちゃスタイル良くて
お顔小さくてにの腕ほっそりで美しかったよ)
草彅シャイロックは凄かった!
穏やかに始まり
徐々に狂気ぶりを見せつけて
いよいよ彼の本領発揮…と。
見せ場では大声で怒鳴りキレ散らかし
血管切れそうに感情をむき出しにし
マシンガンのように
想いを吐き出して主張し続け
喉から血のような声を絞り出し続けていた。
長い公演なのに声帯は大丈夫なの?
めっちゃ消耗しそうだよ…。
シャイロックは強欲な高利貸しで
みんなからの嫌われ者。
確かにキレて生きた人の肉を切らせろなんて
狂気の沙汰よ
でも彼はその前にユダヤ人。
民族・宗教の違い、いわれなき人権無視など
長きに渡り迫害され続けたのだろうと
そこに至るまでの歴史や背景を
今の人なら考えてしまうでしょう。
そして草彅さんのお芝居には哀愁があり
動の中にも静を感じて
根っからの悪党とは
私にはどうしても思えなかった。
判決も全財産没収とか
心の拠り所である宗教まで改宗しろだなんて
ちょっと横暴で行き過ぎじゃない?
キリスト教だけが正義なの?とか思ったし
劇中何かとすぐに
人の愛や真心を試すようなことを
言ったりしたりするのもなぁ。
善人に究極の選択を迫るなんて
酷いじゃないのよ。
とはいえ最後はさすがに
慈悲を示すわけだけども。
正義も悪も、善人も悪人も、喜劇も悲劇も
私にはよく分からなかった。
でもそこが面白かった。
そして今の時代に
これをやる意味を考えた時
これは観客個々に対する問いかけなのか?
と思ったし
観劇後に語り合ってほしかったり
するのかなって。
私はそうしました^ ^
駅から国立競技場を回るような道のりで
ここをじっくり見たのも初めてだったわ!
もう最後くらいの紅葉が綺麗だった。
でも私が邪魔…
ご飯は会場から少し離れたベローチェで
食べて行きました。
平日だし広いのにとても混んでた😵







