精神科のクリニックに私だけで受診した。
先生のアドバイスは、まず本人に治療を受けさせることと、家族カウンセリングはどうかと。
「でも先生、どうしたら、本人が受診する気になると思いますか?」
「まず、率直に話してみたらどうですか?」
アドバイスを受けて、夕方顔を合わせたときに、そっと話を切り出してみた。
逆鱗に触れたようだ。
絶対行かない!
いろいろ言われるから食欲なくす!
食べれるものは食べてる!
病院なんて大げさだし!
病院に行ったって何を話せばいいか、話すことなんかないし!
激しい拒否に合い、今後の治療の可能性さえ、閉ざしてしまったような気がした。
医療は必要かもしれないけれど、
一般例に対するものでしかない。
今、切り出すべきか、十分考えてくれた上での指示だったか、
話をしてしまったあとに、後悔した。
家族に問題があるとか、致死率とか、適正体重を割り出す計算とか、
何だか自分に重たい宿題を課されたみたいな今日のできごとは、
決して私の心を楽にしてくれる、カウンセリングとはほど遠いものだった。
むしろ、不安を煽られたような気さえする。
今はまだ、受診は無理だ。
勧めたらこじれる。
わかっていたのに、焦りから口にしてしまった。
待つ選択をしようと思う。
医療を一刻も早く受けさせたい気持ちはもちろん強い。
でも、無理なことを押しつけるのは無理だ。
最低限は食べている。
死ぬことはない。
今は医療ではなく、私との信頼関係を築き直すことを先にする。
娘の生きる力を信じて、
困難を乗り越える力を信じて、
まず、心の回復をサポートしたい。
とにかく、
病気以外の話題での対話を繰り返してみる。
すぐに、自分の部屋にもどってしまう娘だけど
オンラインでならわりと素直だ。
そんなつながりでもいいから、
とにかく対話を続けてみる。
オックスフォード大学の研究資料よりも、自分の娘の生命力を信じてみる。
いつか、医療のお世話になるかもしれない可能性を重々承知したうえで、今日はそう考えている。
笑ってほしい。
穏やかな気持ちを取り戻してほしい。
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