母親が精神を病んでいるとはっきり判ったのは、私が結婚してからでした。
幼い頃にはわからなくて、母親からの肉体的、精神的虐待を受けていても、助けを呼ぶこともできず、自分が母親のいうことをきかないからだと、自分に言い聞かせていました。
父親は、私が4歳くらいの時に、一人で家を出ました。
父親が居なくなってから、母親の虐待が始まったのだと思います。
虐待を受け続けた私が、年老いた母親の保護者となって、精神科への入院の手続きなどを淡々と事務的に行うんです。
母親のような、我が子に虐待するような親にはなりたくないと、私は我が子を育ててきました。
が、最近、私も50代を過ぎた頃から、精神的にキツイなと、感じることがあります。
大切なはずの、旦那さまに、声を荒げたりしている自分…これがヒステリー?嫌だ…自己嫌悪に…
確かに自分は、母親の血をひいています。母親のように精神を病んでしまうのかと、怖くなるときがあるんです。
虐待されて尊い命を亡くすニュースを耳にするたび、なんともいえない悲しみにおそわれます。
どうして救えなかったのか、どうしてわかってあげられなかったのか…
思春期になった私は、何度母親と刺し違えようと考えたかしれません。ただ…自分の人生を台無しにしたくなかった冷静な自分が、心の片隅に、居たのだと思います。
幸いにも、父親と連絡だけはとりあっていたため(捨てられたと思っていても、やはり、父親しか頼るところが無かった)新社会人となって一週間で、母親のところから飛び出し、父親と再婚相手のいる所へ逃げました。
やがて、私は結婚し自分の人生を母親のところから、取り戻したつもりでしたが、結婚後も、実際は、母親の入退院の面倒をみたり、近所とトラブルを起こせば、頭を下げたり解決しに行かなければいけなかったりと、今でも、母親との戦いは続いています。