ニューヨークに10年目の9.11が暮れようとしている。世界貿易センタービルの二棟が聳えていた空には、まだぽっかりと穴が空いている。地上も相変わらず工事が続く。

当時現場に駆けつけ被害者捜索に当たった消防士、警察官、ボランティアは有害物質に曝露、約5年目位から癌などの発症が増えたと言われている。連邦政府の救済基金は2003年に失効。その後の申請は補償されていない。また、呼吸器系、骨格筋系の疾患は援助の対象になるが、癌は因果関係が証明されていないとして置き去り状態だ。

4万人以上の作業従事者の内、1,020人が何らかの疾患で亡くなっている。作業と癌との因果関係を証明するには何十年もかかるというが、最近のある研究では作業に当たった人々の癌発症率はそれ以外の対象者に比べ、19%高いという結果も出ている。

どこかの国の今はどうだ。自治体職員は放射能被曝の危険を省みる暇もなく被災地を駆けまわった。更に9.11と異なり被害者の被曝はまだ続いている。住人のみでなく、生活困窮から選択の余地なく福島第一に連れて来られ、補償の可能性も見えないまま死と向き合い過酷な労働を強いられる人々がいる。

既に震災から半年が経つ。9.11から何を学べるだろう。今から補償を確保できるよう皆で支援しなければ、9.11が到底及ばぬ無数の被害者を見捨てる事になる。



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This will be the first nuclear power plant in planned inspection that is to be put back in operation ever since Fukushima nuclear accident. Yesterday, someone at work asked me, "Is it true that Japan has announced that all its nuclear plants will be put out of commission?". No, far from it. Some plants elsewhere in the country are slated to be brought back for operation with the very same model as the failed Fukushima reactors. We don't even see any prospect of those melted down nuclear fuel to be contained. For that matter, we don't even know how far it has sunk into the ground. Radioactive contamination continues to spread throughout Japan via air, water, food, fertilizer and cattle feeds and who knows what else. 海江田経産相はこれを受け一両日中に検査終了証を北電に交付し3号機は営業運転に移行する。定期検査中の原発の営業運転入りは福島原発事故後初めて。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011081501000808.html. 東京新聞



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「東京電力の発表を見る限り、福島原発の原子炉は、ドロドロに溶けた核燃料が、圧力鍋のような容器の底を破ってコンクリートの土台にめり込み、地下へ沈みつつある。一刻も早く周辺の土中深く壁をめぐらせて地下ダムを築き、放射性物質に汚染された地下水の海洋流出を食い止めねばならない」

小出助教が6月15日、テレ朝で語ったというこの処置法は、技術的に可能ならどう考えてもこういうコンテインメントしかないだろう、とど素人の私でさえが想像していた形だ。殆ど誰もがそう考えるだろう。「止める、冷やす、封じ込める」という核の大原則を考えればそれ程当然の措置であり、なぜ既に着工の様子が見えないのかと誰もが気をもんでいる。しかも、一刻も早く完成させなければ、その先には想像するだに恐ろしい状況が待っている。

ところが一番聞きたくない話しが活字になって目に入って来た。東電の反対で計画が宙に浮いているというのだ。東電は反対など選択肢にさえあってはならない立場の筈ではないか。20日付の毎日によれば、「理由は資金だ。ダム建設に1000億円かかる。国が支払う保証はない。公表して東電の債務増と受け取られれば株価がまた下がり、株主総会を乗り切れぬ」という理由だという。

日本のみならず、この地球の環境が、我々人間も含めた多くの生物にとって、気が遠くなる様な未来に渡って過酷な環境になろうという時に、たかが一企業の株価を気に病み、この僅かに残された時間を垂れ流すこの国は化け物のように理解を拒む存在だ。

風知草:株価より汚染防止だ=山田孝男 - 毎日jp(毎日新聞)
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