2022年4月17日81歳になった母。75歳頃から、母の頭の中に消しゴムが生まれ、少しずつ少しずつ、母の記憶を消していく。

例えるなら、床を自由に動き回り、掃除してくれるロボット。あれ、なんて言ったっけ(笑)

こっちが頼んでもいないのに、あちこち動き回って、母の記憶を消しまわっている。

ずっとデイサービスとショートステイを利用しながら、独り暮らしをしてくれていたけれど、2022年夏、予定外に3週間のショートステイを利用することになり、久しぶりに迎えに行くと母は激変した姿で戻ってきた。

 

母の認知の状態は、著しく低下しており、寝て起きると、もう、わたしのことを忘れるようになりました。

 

もっともっと、歳を重ね、もっともっと弱ってから、私のことを忘れると思っていけれど、そうじゃなかった。

 

 学校では、『親は歳をとるんですよ。歳をとったら、こんなことが起こりますよ』など、一切教えてもらわなかったなと思いながら、初めて遭遇している、親が歳をとるということをありのまま、お伝えすることで、誰かの、何かのお役に立てればと、このブログを更新しています。

 

 

 

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出発前夜。突然ブチ切れ怒り泣きして布団をかぶって寝た母。翌朝は、すっかりケロッとご機嫌さんで起きてきました。あ~~よかった。最近、ちょっとヒヤヒヤするんですよね。母はいつもは機嫌よくしているけれど、ある日突然、怒ってばかりの母になるんじゃないだろうかと。昨夜のことがきっかけで、人格が変わってしまったらどうしようと、ちょっと考える。

 

朝、いつもの母に戻っており、朝ごはんを食べていざ出発。近鉄電車に乗って、京都駅までレッツゴーです。時間に余裕をもって家を出ました。10時33分の新幹線ですが、8時45分に最寄り駅に到着。1時間前に京都駅に到着する予定です。それぐらいでよい。お土産たちも購入せねば。途中でトイレに行きたいと言われても途中下車OKの余裕の時間です。

 

途中下車もなく無事京都について、私はようやく、今日の到着駅のことを考えた。旅の一日目は門司港に宿泊します。どうしても行きたい、15年ほど前に訪れた、福岡の家具屋さんに行くのが目的でした。どうして、当日にならないと、考えられないのか、新幹線は小倉まで購入していましたが、行きたい家具屋さんに行くには、福岡まで新幹線に乗ったほうがよいではないか。というわけで、みどりの窓口に行ってみる。変更可能でした。そのまま乗っていればよいということで、福岡まで行くことになりました。そんなん、最初からわかりそうなものなのに、小倉駅で降りて、まず、門司港に行ってから、家具屋さんに行こうと最初は考えましたが、北九州市の乗車券は一度降りたら無効になるので、続けて行った方がよいと、この時に気が付いた。気づくの遅し。

 

 

 

 

 

行きの新幹線では、不思議なことに、一度もトイレに行かなかった母。京都駅では行きましたけどね。この時は、トイレの心配を、そんなにしていなかったです。トイレの心配というのは、トイレの使い方の心配ね。新幹線でも行かなかったので、ほんと、心配していなかった・・・。行きはね。

 

新幹線では、長い時間隣に座るという事になりましたが、特に問題なしでした。「また、トンネルや。数えてみようか」と言ったり、あっちむいてほいをしたり、手で遊ぶ遊びをしたり、私は眠ったり(母は眠ってないと思います)特に、何事もなく過ごしました。そして、福岡着。在来線に乗り換えて、目的地到着。

 

 

 

最初で最後のペアルック。皆さん、読んでいただけましたか?

まさか、母と、その服を着て、里帰りすることになるとはおもいませんでした。

 

15年ぶりに訪れる家具屋さんに、いよいよ、到着する。

いい天気で、私はワクワクしましたが、母は、混乱が始まりました。

 

というわけで、次回は、15年ぶりの家具屋さんと、母の混乱の巻をお伝えします。

 

 

 

 

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うさぎのmy Pick

 

 

 

 

 

 

母の様子がおかしいと気が付いたきっかけや、

2020年秋までの母との4つのエピソードを書いています。

小さな10ページの読み物です。