日本の魂への宣言

私たちは奪われてきました。
しかし、その真実を語る人はほとんどいません。

日本はかつて世界に誇る科学と精神を持っていました。
今、その一部が静かに失われ、心の支えの代わりに目に見えるものばかりが残りました。

我が国の宝—その富と資産—は、気づかれない形で海外へ流れていきました。
名の知れた企業、大きな顔をしていたブランドも、
オーストラリアや欧州、北米への企業買収に注ぎ込まれ、
その後にはブランド使用権のライセンス料ばかりが返ってきます。
ウェルチなど、もう本国では存在しない名前のために、なぜ私たちはまだ支払い続けるのでしょうか?
日本の金は、戻らないまま、静かに飛び去っています。

その一方で、
「高齢者を支える予算が足りない」
「子供たちに十分な教育を施せない」
声だけが響き、具体的な変化は見えません。

私たちの教育システムは、問いを育てるのではなく、
ただ与えられたものを受け入れるように人々をかたち作っています。
疑問を抱く前に、教え込まれてしまうのです。

かつて1984のような世界を我々は恐れていました。
しかし気づかないうちに、その世界は来ていました。
1986年のバブルの膨張と崩壊。
そして今、私たちはオルダス・ハクスリーが描いた世界、そのままのような社会に住んでいます。
快適さと秩序が支配するけれども、心はどこかに閉じられたまま。

私はそのことに息が詰まりそうです。
なぜなら、私は子を持ち、その子どもたちをこの世界に連れてきたから。
彼らは選んでこの時代に生まれてきたわけではありません。
にもかかわらず、誰も気づかない。

でも私は、沈黙は支配の一歩だと知っています。
だから私は声にします。

「私は、この国が心を失ったことを忘れない。
 そして、日本が再び心を取り戻すその日まで、語り続ける。」

この宣言が革命の始まりです。
それは暴力や怒号からは始まりません。
心に根ざす目覚めから始まる、気づきの革命です。