成道会 | 日々の暮らし

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皆さん、おはようございます。今日もお忙しい中、私のブログにお越し頂きましてありがとうございます。

 

今日は12月8日。仏教の開祖・お釈迦様がお悟りを開いた成道会(じょうどうえ)になります。お釈迦様が生まれた事をお祝いする花祭りの4月8日、そして亡くなった涅槃会(ねはんえ)の2月15日と並んで釈尊三大法要の1つになっています。成道とは悟りを開き仏道を成就すると言う意味です。お盆やお彼岸と比べてもあまり馴染みがありませんが、仏教では大事な法要の1つになっています。12月は旧暦で蝋月と呼ばれることもある事から、成道会を蝋八会と呼ばれています。

 

お釈迦様は、王子さまだったので、お城で裕福で恵まれた生活をされていました。結婚して可愛い男の子も生まれたのに、人はどうやったら、幸せに暮らせるのか悩んでいて、お城を出て苦行を始めることになりました。断食をしたり、滝に打たれたり、その他にも自分の身体を傷めつけるような苦行を重ねて行きますが、どれだけ苦行を重ねても一向に、悟る事が出来ませんでした。お釈迦様はもしかしたら方法が間違っているのではないだろうか、と苦行を止めて、菩提樹の下で心穏やかに瞑想します。そこへスジャータと言う女性が乳粥を持って来ます。彼女はなかなか子宝に恵まれず、菩提樹に祈っていましたが、ようやく恵まれて元気な男の子を出産しました。そのお礼参りに菩提樹に乳のお粥をお供えしようとしたのです。そこへ神々しい姿のお釈迦様がお座りになっていたので、この木の神様だと思った彼女は、お釈迦様に“乳粥をお持ちしました、どうぞ召し上がって下さい。”と差し出します。

 

お釈迦様はスジャータさんにお礼を言って、そのお粥を召し上がり、日々の苦行の疲れを癒して瞑想を続けます。そして12月8日の早朝、暁の明星に光を見つめながらお悟りを開かれたのです。初めは自分1人だけの心の中に留めておこうと思ったのですが、仏教の守護神を引き受けてくれた梵天が“お願いです、あなたの素晴らしい教えをご自分1人だけの胸に留めず、広めて行って頂けないでしょうかはてなマーク”とお釈迦様に懇願します。これが梵天勧請と言う逸話になっています。また乳製品のスジャータはこのスジャータさんから名付けられました。

 

曹洞宗や臨済宗などの禅宗の宗派では、お釈迦様が坐禅をしてお悟りを開いたことから12月1日から8日までの間に坐禅の修行を行います。蝋八大摂心(ろうはつおおぜっしん)と呼ばれておりお釈迦様の心に接すると言う意味で接心と書く場合もあります。またお寺によってはお粥を振る舞って下さる所もあるようです。

 

 

成道会の歌があったのですね。

 

 


2年前の記事になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お釈迦様がお悟りを開かれた後、ずいぶんと長い年月が経ち、せっかくお悟りを開かれたのに、1941年・昭和16年の12月8日に人間たちは恐ろしい戦争を始めてしまいます。なんと悲しい事でしょうね。今でもウクライナで悲しい争いが続いています。早く争い事が収まってほしいなと願っています。

 

今日も皆さんがお元気で心穏やかにお過ごしになれますように。