続きまして
噛み合わない男の話
名前をスネ夫とします。
相談所で出会ったスネ夫は
新聞社に勤めていて
情報通な所が何よりのご自慢。
以前、イタリアンで食事した時
そこで出されてるパンがとても美味しくて
そのパンは
スネ夫の知り合いの
パン屋さんが卸していて
ここのベーカリー、
人気が高くてなかなか買えないんだよ。
ね?美味しいでしょ?
僕の友人が経営してるから
欲しい時はいつでも言ってよ!
って得意げに言っていたのですよ。
パン屋さんでいいのにわざわざベーカリーっていうところ。そういうところが鼻についた。
まぁ?
パンは美味しかったし
それは間違いないのよ。
でも、お料理の話より
パンの話ばかりされて
お前、料理の味知らんのか?
って思ったけど
あまりにも
パンぱんパン!
って言うから
そうですね、パン美味しい!
どのお料理とも合って
何回もお代わり頼んじゃうぐらい。
美味しいものでお腹いっぱいにするのって
何より嬉しい(′ᴗ‵)
と答えたのね。
スネ夫はご満悦で
だよね、美味しいよね。
ここのベーカリーは
僕の友人がこだわって焼いてるんだ。
色んなレストランが
卸したいって言うんだけど
そう簡単には卸さないんだ。
わかるかな、この感じ。
レアなんだよね。
よかったね、食べれて。
あたかも自分で焼いたかのような言い回し。
恥ずかしくないんか?と
笑いを堪えるのに大変だった。
なぜって
スネ夫はすっかり忘れている。
このイタリアンは
私がアテンドしたってことを。
どの口で
なかなか食べられないパン
なんて言えたんだろう。
ってこれはまだ序章だよ。