麻耶のお父さんは麻耶が小さい頃に離婚したから
もちろん一緒に住むこともなかったけど、
離婚して以来ずーっと、
1年に一回だけ、電話がくるかこないか
5年に一回だけ、会いに来るか来ないか
手紙が送られてくるのも、
そんなペースだったんだけど、
やっぱりよく考えてみると、
愛されていなかったんだろうな…
って思わずにはいられない。
心に穴が空く。
麻耶は1人娘だったし、
離婚した後も、お父さんは再婚しなかったし、
もしかすると麻耶に迷惑がかかるから、
なんて考えから会いに来てくれなかったとか
そうゆう大人の事情だったのかもしれないけど、
もう真相は闇の中。
お父さんはとっくの昔に亡くなっちゃったし、
もし、生きていたら
本音を聞き出したかったな。
だって、自分はお父さんに
愛されていなかったのかも、なんて
露骨に感じると、やっぱり気分が落ちるし、
麻耶は3人目の子供を来年産むのに、
お父さんはもし生きていたら、
孫たちの存在を喜んでくれたのかな?
それとも、やっぱり、そうでもないのかな、
少し悲しいな、少しだけ切なくなる、
少しだけ、少しだけなんだけど、
なんでかその少しだけがすごく辛い時がある。
どうしようもできないことだからかな。
聞きたくても聞けない、
だって、遠くにいないわけじゃなく
この世にさえいないんだもん。
はぁーぁー。愛されていなかったのかなぁ。