こんにちは、マヤです。



悲しいニュースが続いています。

残された人のコメントを見ると、心に突き刺さります。



やはり自死のニュースはつらい。

私は精神科の仕事は大好きですが、私が唯一この仕事をやめたくなるのは自死に立ち会ってしまったとき。



後悔、苦悩、そればかり考えてしまいます。



残された人の辛さは計り知れません。

きっと、ずっと心が楽になることなんてありません。



でも、一つだけ私がわかることは、自死を選んで旅立つ人は、残された人のことを考える余裕は1ミリもありません。



私もその1人だったから。



生きる辛さの理由は人それぞれだと思います。



その辛さ故に、死ぬことに向かってしまうと、なかなかその思考から抜け出すことはできません。



これは私の予測であり、私の体感、体験ですが、

人間の欲求には『自己実現の欲求』というものが存在します。



自死する人も、精神が限界に達していても、この『自己実現の欲求』をもっています。

この自己実現が、自死になってしまうのです。



わかりにくいかもしれませんが、もう生きていられないほどつらいのに、人間は最後まで欲求を満たしたい生き物なんです。


それは、裏を返せば、『生きたい』という欲求ななのに。



でも、不思議と、死に向かうことを叶える方向に一度思考が働いてしまうと、その自己実現に向かう自分に、快感を覚えます。


死に向かうことが、一番心地よく思えてしまうのです。

そうなってしまうと、もう自死することしか考えられなくなります。


そして、実行してしまうのです。


私はこれを自分なりに、『死神に取り憑かれた』と表現しています。




運良く助かった私は、そのあと自分の気持ちと行動を振り返りました。



私がどんな手段をとったかは書きませんが、

最後に覚えているのは、実行に移しながらも、泣きながら助けて欲しいと思っていたことです。



最後まで、葛藤してるんです。

生きたいんです。

助けてほしいんです。



でもね、もう言えないんだ。

そこまでなってしまうと、本当に助けてなんて言えない。

言う余裕すら、ないんです。




だから、もし、あなたの周りの人が『何か様子がおかしい』とか、第六感で異変を感じることがあったら、寄り添ってほしい。


もう、それしかできないかもしれない。

できることはそれだけなのかもしれません。



でもそれで留まることができる人も絶対にいるから。



心に穴が開くと、その穴はなかなか埋められない。

蓋をして見ないようにしても、いつかその蓋が開くときがくる。


その穴の力はすごいけど、どうか引き込まれないで。


あなたを繋いでいるものは、もっともっとたくさんあるから。




そうやって、今も自分に言い聞かせている、私でした。


どうか今日も皆さんが笑顔で1日を終え、また明日を迎えられますように。