僕の同年代(20台半ば~)で光GENJIの知名度は正直低いです。

ジャニーズの男性アイドルの歴史はSMAPから始まったような感覚を持ってる人が多い。これは年代的に仕方がないかもしれません。

しかし一方で、リアルタイムでブームを体験していない、若い世代であっても光GENJIのコアなファンがいるのも本当です。

それは光GENJIに独特の魅力があるからです。

光GENJIの魅力…

代名詞のローラースケートを活用した斬新でスピーディなパフォーマンスは勿論、昭和最後のアイドル、ブームの時期がまんまバブルであること、瞬間最大風速的な「太く短い」輝き(後継のSMAPや嵐と比べて)、そして解散後のメンバーの波乱万丈(麻薬で逮捕された人、今バイト生活の人もいます)など、ロマンと哀愁をそそる部分が結構あるように思います。

全盛期の映像を見ると、ものすごい数の女の子がキャーキャー叫んでおり、すさまじい盛り上がりが伝わってきます。↓
http://www.youtube.com/watch?v=Ot_gOzJ7mNk

ローラースケートで縦横無尽に動き回り、バク宙やキレキレのスピンターンなど、若さと身体能力の高さで魅了するアクロバティックなパフォーマンスです。バラエティ的な器用さや親しみやすさでなく、「歌って踊る」昔気質のアイドルの最後かもしれません。

そんな光GENJIにあって、アイドルの見本のようなハイテンションとはじける笑顔で、ミッキー(大沢樹生)やあっくん(佐藤アツヒロ)など並み居るイケメンを凌いで最大の人気者だったのが「かーくん」こと諸星和己さん。

かーくん1。
いやいや、トシちゃん(田原俊彦)より波乱万丈ですね!

何しろ、家出して代々木公園で野宿していたら、ジャニーさんに声を掛けられたというのが芸能界入りのきっかけ。

それから、光GENJIでローラースケートを履いてテレビに出たら、あっという間にトップスターになって、そのうちあまりの人気に違和感やコンプレックスを感じるようになり、自分の嗜好や方向性を見つけようと思い悩んだ結果としての解散・独立、ニューヨークに移住して放浪の日々…

良く言えば自分に正直に今この瞬間を生きる、悪く言えば根無しの浮き草みたいな、地に足の着いていない人生ですが、さすがトップアイドルだけあって、自分や仕事に厳しいところがあるし、トシちゃんとはまた違うアイドル道を行っている人だと思います。

この本の前半では当時のジャニーズ合宿所の様子も活写されていて、興味深いです。

合宿所に集った並み居るアイドルたちの中でも「トシちゃんは別格だった。マッチ(近藤真彦)さんでさえ頭を下げる場面もあるくらい、ある意味天皇のような人だった。」とのこと。

「104」と書かれたイチゴ牛乳を知らずに飲んでしまったりして、何度も怒られたエピソードなどが綴られています。

印象に残った言葉↓
「たとえ骨折してもステージに穴を開けない。一度も仕事を休んだことがなかった」(今時は無理せず休む人が多いですが、このあたりの考え方は昔気質ですね。)
「作品そのものにこだわるのではなく、目の前の目標を一つずつクリアしながら歩き続けているうちに、気がついたらその足跡がその人のスタイルとして残っていくのではないか」
「俺は旨いものを作ろうとするのではなく、自分らしい味を追求していけばいいんだ。そしてソムリエに、いやいろんな人にこれは諸星の味ですと言われるようになれば……」
「いい写真を撮ったり、面白いモノを書いたりしていくためには面白く生きていなくちゃならない」

ちなみに、諸星さんと言えば、バレンタインデーにトラック30台分のチョコが届いたとか、おニャン子クラブのほとんどと関係があったとか、全盛期は間違いなく日本有数のモテ男でした。

そんな諸星さんが語るモテる秘密とは「男女関係なくいろんな人に声をかけまくること」だそうです。