2020年4月17日。桜が咲き春の訪れを感じる季節🌸

仕事で日立へ行ったついでに、久々に日立鉱山の遺跡を散策してきた。日立鉱山を題材にした映画「ある町の高い煙突」を見て、久々に日立鉱山を散策したくなった。映画「ある町の高い煙突」は上映が終了しDVD化され一般販売が開始された。これに関してはあとで。
日立鉱山遺跡へは最近は全然行っていない。というのも、東日本大震災が発生した時、当時民主党政権時代に高速料金無料や半額となった時期があったが、それをきっかけに福島県へスノーボードへ行くようになって、もっぱら冬場の趣味が探索からスノーボードに代わり、冬はスノーボードに勤しんでいる(笑)

あれから約8年ぐらい、日立鉱山遺跡はどう変わったか。

8年前当時の写真と、今回探索してきた写真を比べながらご覧いただこう。

 




 

【2020日立鉱山遺跡探訪】

 



4月17日、仕事ついでに日立鉱山本山地区へやってきた。

本山の一本杉あたりは遅めの桜が満開。




 

 

この本山一本杉あたりは鉱山最盛期には1万人の人々が暮らしていたが、人家が数件あるのみで何もない。

お食事処「高鈴」も店を閉じてしまったようだ。

13年くらい前の2007年に来たときは店に入ってラーメンを食べた。

 


過去記事 
日立鉱山遺跡探訪  お食事処 高鈴編
https://ameblo.jp/maxspeed10000km/entry-12557773455.html?frm=theme
 




弁財天の祠を訪問。

以前に弁財天に来たのは約10年前の2009年。

さて、どうなっているでしょう。

2009年は草がボーボーだった階段。

(2009年03月24日↓↓)


 







現在は草刈りをしている人がいるのか、意外なことに歩きやすくなっていた。

藪漕ぎをしなくていいから手間がはぶける(笑)

これが現在 ↓ ↓
(2020年4月17日)

 









前回2009年に来たときは全壊した弁財天の祠がガレキの山になっていた。
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現在は全壊した祠は撤去され、石碑と賽銭箱だけが残っている。

(現在2020年04月17日)




前回2009年に来た時によく見ないでしまったが、石碑に「大辯財尊天」と書いてあるのに気が付いた。







辯は旧字で、現在に置き換えると弁。「大弁財尊天」となる。

大弁財尊天とはなにか?

気になったので調べてみた。

東京の斟珠禅寺(しんりゅうじ)という寺の境内に、同様に「大辯財尊天」の神社があるが、総本社は格式高い広島県・厳島神社と、福岡県の宗像大社となっている。


大辯財尊天の総本社は広島県・厳島神社と福岡県・宗像大社

自分は神社は詳しくないが恐らくは、まさにこの、日立鉱山本山地区にある「大辯財尊天」も総本社が厳島神社と宗像本社で、本社からのれん分け(?)された神社であったかと思う。現在は神社のほこらは全壊してしまって石碑だけを残すのみであるが。

数少ない大辯財尊天がこの日立鉱山にもあったとは!

しかも、大辯財尊天は全国的にも数が少ないようなので、これは貴重!祠が全壊して神社の建物が存在していないのが惜しい。(昔は入り口に鳥居があったようだ)



 

聞き語り 日立鉱山出身の古老のお話

余り気にも留めなかった弁天さん、栄枯盛衰夢の跡です。 本山劇場で映画を観て弁天さんに手を合わせ熊の沢へ帰って行来ました。 弁天さんの前から熊の沢への直登、弁天坂がありました。 小学校から熊の沢、大角矢への道が普通でしたが暗くなって家路を急ぐ人たちが近道として列を 作って上ったものです。 雨の日も雪の日も懐かしい弁天坂の思い出を有難うございます。 山神祭で劇場への階段の前の一本杉を正面に見る商店街の入口に杉葉で作った大きなゲート が作られ色々な電球で照明され賑やかな祭りでした。 杉葉の間に沢山の電球用ソケットが埋め込まれていて指で触って感電した記憶があります。 電球をソケットに装着しない前に通電したらしく手首までしびれました。。 プールの下でのど自慢大会、石灰山への斜面で仕掛け花火の大会、弁天坂の横にあった土 俵で相撲大会、もちろん本山劇場で芸能人が沢山東京から来てました。 露店も並んでいて懐かしい山神祭の思い出です  古老の話  (鉱山出身 情報提供者)


弁天様の階段登ったところ音楽堂がありました (情報提供者)






弁財天の先は竹藪があり行き止まりだが、道があったような形跡があるので、昔はこの先にも道があったのかもしれない。
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水道管らしきものの跡が。
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大辯財天尊 神社跡の場所

 



大辯財尊天の神社跡は、本山1本杉をの少し先の左手側の階段を上ったところにあります。








 




次回に続く→
次回、本山旧トンネル再訪