My Family Diary -1277ページ目

幼児虐待

また悲惨な幼児虐待事件が起こった。


エアコンも効いていないゴミだらけの部屋に放置された3歳と1歳の幼児。


離婚して生活が苦しく、働きに行っている間の事故死だったらまだ救われる。


面倒見るのが嫌になり、放置したままホストクラブに遊びに行っていたとは言語道断! ドンッ


暑さと飢えに苦しみながら、3歳の子が必死にインターホーンのスイッチを押して外に向かって


「ママーママー」と呼んでいた・・・・ 


何と哀れで、心の痛む、やるせない事件なのでしょうか。


近所の人たちが再三通報しているのに


児童相談所は「留守だった。」「連絡するようにメモをのこした。」等々・・・いつも同じ言葉を耳にする。


留守でもひょっとしたらその時カギをこじ開けて入っていれば虫の息になっていた子供たちは助かったかもしれない。


アメリカでは子供だけで留守番をさせると虐待とみなされ、警察が保護すると聞いたことがあります。


行政の対応に大きな疑問は残るけれど


私の疑問は「どうしてこんな世の中になってしまったのか?」ということ。


この母親は自分自身もネグレクトされて育っている。


49歳の父親は離婚してから3人の子供を引き取り、余裕がなかったのかもしれないが、


お金を渡すだけの愛情のない子育て。


ゴミの山の中で荒れた生活をしていた。



戦後日本には戦争で父親を失い、母親の手一つで育てられた子供たちが沢山いた。


食料も豊富でない時代、貧しい暮らしを余儀なくされていた人々で溢れ返っていた。


でも大家族で祖父母の協力があったり、兄弟が多く上の子たちが下の子の面倒をみることができたのです。


ひところ前の事件は貧しさや無知から、犯してはならない一線を越えてしまったというのが多かったように思う。


今は核家族の時代。 皆が孤立している。


この物質溢れる社会で、ネグレクトし、餓死させたり、


しつけと言ってせっかんし、気に入らなければ食事も与えず餓死させる。


このようなことをいとも簡単にしでかしてしまう人間が多くいるこの世の中の病理。


これを何とかしなければ今後もこのような悲惨な事件は続くでしょう。