彼と初めて会ったのは、今は無き赤坂のホテルのロビーにあるレストラン。


当時の僕はリュックサック背負っていかにもその辺のあんちゃん。


でもまぁ、そんな僕の話も彼はきちんと聞いてくれたし、アドバイスもくれた。


この辺の話は http://ameblo.jp/maxmatsuura/entry-10518384040.html


に詳しく書いてあると思う。




事件は起こった。


最初は愕然としたが、日々、冷静に考えていくうちに他人事とは思えなくなっていった。


たしかに彼とは長い間、距離を置いていたことに間違いはないが、


avexがここまで来たのは彼の功績なくしてあり得ない。


だからぼくは決心した。





とりあえず、精神的余裕を取り戻した彼は音楽活動に没頭する。


感性や感覚を取り戻すのに少し時間がかかったように僕には感じたけど、


今現在は、完全に僕らと仕事をしていた時の彼に戻っている。



最初のリリースは何にしようかいろいろと考えた結果


どことなくtrfっぽさも感じ、avexらしさの代表的グループAAAに決めた。


いいものは持っているのに今一つ世の中にその実力を


出し切れていないAAAは小室さんの楽曲がはまると思ったし、


彼もAAAの実力を認めてくれた。


そして、AAAのために2曲上がってきた。


どちらをメインの押し曲にするか、最後の最後まで迷った。


往年の小室サウンドだが、少しも色あせていない。


古さを全く感じないのに、懐かしさを感じさせ、かつ新鮮ささえ感じる。


僕の不安はその時、一掃された。


どちらの曲も良いし、甲乙つけがたいし、曲のタイプもまるで違う。


彼に相談すると僕に決めてくれと言う。


僕は、なら、「もう二曲作ってもらって、どちらも別々にリリースしたい」というと


「もっと良い曲を、まだいくらでも作れるから同時にリリースすれば !」と彼はいう。


悩んだあげく、「逢いたい理由」をメインの押し曲にダブルA面と言う形をとった。


レコーディングを終え、彼がAAAにtrf初期に感じた可能性を感じると言ってくれた。


そういえばどちらも男女混合のダンスユニットだ。


彼の最も得意とするところかもしれない。



AAAはしばらく彼に預け、


以前、僕らがそういう関係だったように彼とAAAのサポートに僕はまわろうと思う。


Dream After Dream ~夢から醒めた夢~/逢いたい理由/AAA


これからも小室哲哉、そしてAAAをよろしくお願いします。


http://www.avexnet.or.jp/aaa/index.html


5月5日発売 NOW ON SALE