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「抵抗」(resistance)
 
抵抗は「精神分析治療の機関において、無意識への到達を妨げるような、
被分析者自身のすべての言動」(Laplanche,J.&Pontalis,J,B.,1976)と定義される。

つまり、クライアントが自己理解を進めようとする働きと、
このような過程を妨げる現象のことである。


このときクライアントは、「一生懸命に自己理解に取り組んでいるのに、
なぜかうまくいかない」と主観的に体験している状態であり、
クライアントの生き方として尊重され、理解されなければならない。

抵抗は、抑圧に基づく防衛であると考えられていたが、
抵抗と防衛を明確にしていく過程で、5つのタイプの抵抗が明らかにされた。

抑圧抵抗・転移抵抗・疾病利得抵抗・エス(反復強迫)抵抗・超自我抵抗である。

臨床における抵抗の現れ方としては、

・遅刻やキャンセルなどの時間の短縮
・沈黙や話題の固定などの話の量や範囲の限定
・治療と現実生活での様子の極端な差異
・行動化
・心理療法の継続に躊躇するクライアントが「もう大丈夫」などと訴えること

などがある。