

第一弾として、私の愛読書で論文でも扱った、V・フランクル『夜と霧』を紹介したいと思います。
これは著者のフランクル自身が、ナチスによるユダヤ人強制収容所を体験した記録です。
そこでの過酷な経験にもかかわらず、彼は生きることに意味を見い出し、決して諦めない態度を貫き、生還を果たしました。
3・11に代表される現代の厳しい、殺伐とした社会の中で、人々は生きることの尊厳を見失い始めています。
この本は、誰かとの絆や愛を信じることで、どんな悲惨な状況にあっても、人は生きる意味を信じ抜くことができるんだ、ということを教えてくれます。
個人的な意見では、彼の「人生からの問いかけに応える」と言う姿勢は、ニーチェよりも本質的な、ニヒリズムの問題への、実存的な解答となり得るのではないか、とも考えています。
みすず書房さんからの出版で、訳は霜山徳爾さんのものと、池田香代子さんのものの二種類があり、旧訳の霜山さんの方は格調のある感じ、池田さんの方は、流麗で、読みやすい感じに仕上がっています。
原題は、「ある心理学者の強制収容所体験Ein Psychologe erlebt das Konzentrationslager」。それでも人生にイエスと言う…trotzdem Ja zum Leben sagenと言う本の一部に収められています。
現代の閉塞した状況に生きづらさを感じている人には必携の本です。
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夜と霧 新版/みすず書房

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夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録/みすず書房

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また、近頃Eテレの番組「100分 de 名著」で紹介、解説されました。
その際のテキストもご紹介します。
フランクル『夜と霧』 2013年3月 (100分 de 名著)/NHK出版

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フランクル『夜と霧』 2012年8月 (100分 de 名著)/NHK出版

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NHK100分de名著 フランクル『夜と霧』 2012年8月 (NHKテキスト(電子版))/NHK出版

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